車査定マニア
残クレ

CMや新車ディーラーに行くとよく耳にする「残価設定型クレジット(=残クレ))」ですが、どの様な仕組みか知っていますか?

:メーカーによって、「残価値設定型プラン」、「残価設定型ローン」、「残価設定型クレジット」と呼び方が異なります。

ディーラーで営業マンの押しに負けて、何となく得そうだから契約してしまった人も多いのではないでしょうか?以下では、残クレの仕組みや、実際のところそれほど得ではないという点についても解説していきましょう。

残価設定クレジットの仕組み

車を買おうとディーラーに行くと、よく聞くのは「残価設定型クレジットは、新車の数年後(大体3年か5年)の下取価格を予め据え置きしてローンを支払う方法で、月々の返済は少なくて済みますよ」という営業文句です。

残クレ金利の比較【トヨタ・日産・マツダ・ホンダなどのディーラー】

月々の返済が減るし、下取価格分は支払う必要が無いのであれば、何か得した感じがしますよね。

残クレ

実際のところ、残クレの仕組みはどうなっているのでしょうか?簡単に見てみましょう。

条件

新車価格:450万円
頭金:40万円
残価:170万円(
分割回数:48回


:残価は、ディーラー側が分割回数や車種などから決定します。

上記の条件の場合、分割支払が必要な金額は以下の金額となります。

450万円-40万円-170万円=240万円

240万円を48回分割で支払うので、月々の返済は5万円程度となります。残クレを使わずに購入した場合は、月8万5千円程度の支払(頭金除く)になることを考えると、月々の支払は一気に安くなっていますね(いずれの場合も便宜上、利息は無視しています)。

そして、分割払いが終了するタイミングで、今後どうするかについて以下の3つの中から選択を迫られます。

  • 同じディーラーで新しい車に乗り換える
  • 乗っていた車を返却する
  • 乗っていた車を購入する

:残価設定額に利息分を上乗せした金額を一括で支払うか、再度分割払いとするかの2つから選択。


購入者側からすると、新車を3〜5年毎に乗り換えられるし、気に入ったらそのまま乗り続けることも出来るので、メリットがありますよね。また、販売者側からしても客に定期的に新車を購入して貰えるなどのメリットがあります。

残クレのデメリット

しかし、残クレはメリットよりもどちらかと言うとデメリットの方が注目されています。ここでは、意外にたくさんある「残クレのデメリット」について見ていきましょう。

3択は待ってくれない

残クレでは、分割払いが終わるタイミングで、上記で説明した様に車をどうするか3つの選択肢から選ぶ必要が有ります。そして、どれを選択するかは最終の分割支払時までに決めなければならず、「少し待って下さい!」と言う事は出来ません。

デメリット

乗り続けるなら普通のローンと同じ

分割支払終了時に車を返却する事を選ぶとそこで支払は終了するのですが、乗り続ける事を選ぶと残価として設定した分を一括で支払うか、再度クレジットを組んで分割払いをする事になります。

自動車ローン

つまり、車に乗り続ける事を選んだ場合は、通常のローン契約で購入するのと変わらない事になるのです。また、当然ですが、再度クレジットを組む場合は、その分の利息が発生しますので、普通に購入するよりも総支払額が大きくなる事が有るので、損をしてしまう事になります。

乗り換えると支払が終わらない

常に新しい車に乗っていたい方や、飽きっぽい性格で次々乗り換えたいという方は、残クレで3年毎に新車に乗り換えるのも良いかもしれません。しかし、車はしっかりとメンテナンスをしていれば10年以上は軽く乗り続ける事が出来ます(参考:車の平均寿命の推移)。

乗り換え

車の支払が終わってからも長い間乗り続ける事が出来れば、「購入額÷乗った年数」が実質的に毎年の負担額と見る事が出来るので、「そんなに高い買い物じゃなかった」と思える事もあるでしょう。

ところが、残クレで3年毎に乗り換えていくと、いつまで経っても自分の所有物にならない(所有権が留保されているので)だけでなく、毎月お金を支払い続けなければならない事になります。

ペナルティ(追加料金)が付く事がある

ペナルティの内容や条件はメーカーによって異なりますが、通常は以下の場合に追加料金が発生します。

  • ①下取価格が当初の想定以上に下がった場合
  • ②規定の距離以上を走行した場合
  • ③故障したり傷や汚れが有る場合
  • ④カスタマイズした場合

■①下取価格が当初の想定以上に下がった場合

残クレで車を購入する場合、残価はディーラーが独自の方法で決定します。しかし、分割支払終了時点での車両の価値は必ずしも予想通りに行くとは限りません。そこで、車を返却することを選択した場合で、当初設定した残価が実際の査定額を下回っていると、「購入者側が差額を負担しなければならない」というのが残クレの決まりです。

では、逆に当初の予想以上に価値が高かった場合はどうなるか?この場合は、特に何も言われません。購入者側に一部返金とかあってもよさそうなものですが、何もなく契約終了となります。

■②規定の距離以上走行した場合

一般的に、年間走行距離が15,000kmを超えると査定価格が大きく下がります。査定価格が下がると、上記で書いた様に購入者が当初の残価と最終的な査定価格との差額を負担させられるので、追加料金が発生する可能性があります。

従って、通勤等で長距離を走る方や、ドライブが好きでよく遠方に出かける方などには残クレは向いていないですね。

中古車の走行距離は1年1万キロが目安

■③故障したり傷や汚れが有る場合

車を返却する際に故障していたり、修復歴がある、傷や汚れがある場合には査定額が下がってしまいます。

事故

この場合も同様に、追加料金が発生してしまいます。また、事故を起こしてしまった場合は損害賠償を含む様々な問題が伴います。

残価設定ローン返済中の車で事故を起こした場合の賠償問題含む問題点

■④カスタマイズした場合

基本的に、残クレで車を返却する場合はノーマル車の状態で返却することが求められています。そもそも、新車をいきなり改造(カスタマイズ)する方はそんなにいないかもしれないですが、カスタマイズした状態で返却すると、ノーマル状態に戻す為の費用を負担させられることになります。

従って、自分好みの車に仕上げる事が好きな方にも残クレは向いていないです。

まとめ

以上のように残クレはメリット以上のデメリットが有ります。

もし、定期的に乗り換えをしたいとかなら中古車を選んだ方が安いですよ。いや!俺は新車に乗りたいんだ!という場合でも普通に新車を買ったほうが最終的には得をします。

しっかりとメリット・デメリットを把握して利用するか否か判断しましょう。

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