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軽自動車

軽自動車の維持費は「安い」とよく言われます。果たして本当なのか?安くなるとしたらどの程度安くなるのか?気になる人も多いと思います。

そこで、普通車の中で人気の高い「プリウス」の維持費と、軽自動車の中で人気の高い「N-BOX」の維持費を比較してみました。

計算に用いる前提が変化すれば、当然維持費も変化するので、おおまかな目安として利用して下さい。また、税制面が関係する項目は平成28年時点の税制に基づき計算しました。

維持費を計算するための前提条件

プリウスの維持費に関しては、既に「こちらの記事」で紹介していますので、その時に使用した前提条件を用いてN-BOXの維持費も計算したいと思います。

なお、維持費は新車で購入してから10年間同じ車に乗り続けると仮定して計算しています。

■人に関する前提条件

○年齢:35歳 ○性別:男性 ○家族構成:妻(35歳)と子供(5歳) ○住所:東京都

■車に関する前提条件

○購入車両:N-BOXカスタム(グレードG)○購入時期2016年2月 ○購入方法:60回払いのフルローン(固定金利4%・元利均等返済) ○年間走行距離10,000km

■任意保険に関する前提条件

○保険会社:イーデザイン損保 ○等級:13等級(事故有係数0年) ○付帯する保険:対人賠償保険(無制限)・対物賠償保険(無制限)・人身傷害保険(搭乗中のみ補償で保険金額は3,000万円)・自動付帯される特約 ○免許の色:ゴールド ○使用目的:日常・レジャー ○運転者:本人と配偶者 ○年齢条件:30歳以上補償

このような前提条件の基で軽自動車の維持費を計算した場合、毎年どの程度の費用がかかるのか?また普通車のプリウスの維持費と比べてどの程度安くなるのか、を見ていきましょう。

軽自動車(N-BOX)の維持費は普通車(プリウス)の維持費よりどれくらい安いのか?

早速、軽自動車(N-BOX)の10年間の維持費の計算結果を見てみましょう。

■軽自動車(N-BOX)の1年目から5年目までの維持費
軽自動車の維持費(5年間)

軽自動車(N-BOX)の年間の維持費は、おおよそ80万円~90万円となりました(月間67,000円~75,000円)。

■軽自動車(N-BOX)の6年目から10年目までの維持費
軽自動車の維持費(6年目から10年目)

5年でローンは払い終わる条件なので、6年目以降の年間の維持費は約50万円となります(月間約42,000円)。

一方、同じ前提条件で普通車(プリウス)の維持費を計算した結果がこちらです。

■普通車(プリウス)の1年目から5年目までの維持費
普通車の維持費(1年目から5年目)

■普通車(プリウス)の6年目から10年目までの維持費
普通車の維持費(6年目から10年目)

■軽自動車と普通車の維持費の比較表
軽自動車と普通車のそれぞれの年間の維持費を比較すると以下のようになります。

 普通車軽自動車差額
1年目1,179,784円913,122円
266,662円
2年目1,089,041円
798,422円
290,619円
3年目1,158,511円
866,122円
292,389円
4年目1,144,661円
812,882円
331,779円
5年目1,188,027円
857,562円
330,465円
6年目482,203円484,330円△2,127円
7年目558,003円523,730円34,273円
8年目529,583円483,060円46,523円
9年目561,023円536,030円24,993円
10年目494,583円474,060円20.523円
合計8,386,819円
6,749,320円1,637,499円

6年目の差額部分の「△」は、軽自動車の維持費の方が高かった事を意味しています。


プリウスとN-BOXの車両本体価格の差が100万円以上も有るので、ローン代を含めて比較すると当然N-BOXの維持費の方が安くなります。

ローンの影響が無くなった6年目から10年目までを見ても、軽自動車の維持費の方が約25,000円/年安くなっていますね(月額にすると約2,000円です)。ただ、確かに安くはなっているものの、軽自動車の維持費の方がもっと安くなるんじゃ?と思った人も多いはず。

このような結果になった要因は、やはりプリウスの燃費性能でしょう。計算上はプリウスのガソリン代がN-BOXのガソリン代よりも約2万円/年も安くなりました。燃費37km/L(カタログ値)というのは驚異的ですね。

軽自動車の維持費

2016年2月時点のレギュラーガソリンの単価が「110円/L」程度であることを考えれば、ガソリン価格が上昇すれば更に影響は大きくなり、普通車の維持費の方が安くなるなんて事も有るかもしれません。

もちろん、同レベルの燃費性能を持つ普通車・軽自動車を比較すれば、当然軽自動車の維持費のほうが安くなります!ただ、車の性質上、軽自動車が普通車と同レベルの燃費性能を本当に発揮できるかは疑問符が付きますので、車を選ぶにあたっては維持費だけでなく、安全性等を含めて総合的に判断したいところです。

では、軽自動車の維持費を個別に見ていきましょう。

軽自動車の維持費

車両本体価格

そもそも「車両本体価格を維持費に含めるべきなのか」と思う人もいるかもしれませんが、ローンを組んで車を購入する場合が多く、そしてローンは毎月返済する物なので、維持費として考えるべきだと思います。利息の支払いも発生しますからね。

今回はN-BOXを例にして軽自動車の維持費を計算しています。計算に用いる車両本体価格はメーカーオプションを何も付けていないメーカー希望小売価格「1,480,000円(税込)」です。

年間・月間の維持費については、次のローン代に含めて紹介します。

なお、購入時にかかる手続代行費用(車庫証明・登録など)に関しては現金払いと仮定して、ローン代には含めていません。一般的に軽自動車の手続代行費用は普通車のそれと大きな差は有りません。おおよそ60,000円前後といった所でしょうか。

ローン代

ローン代(月々の返済額)は頭金の金額や金利、返済期間などによって異なります。

今回のN-BOXのローン代は「60回払いのフルローン(固定金利4%・元利均等返済・ボーナス返済無し)」という条件で計算しています。その結果は、年間327,072円(月間27,256円)となりました。

ローンのシュミレーションサイトを利用すれば、簡単に計算出来るので、色々な条件で試してみて下さいね。

リサイクル料金

リサイクル
リサイクル料金は、車種によって異なります。また、同じ車種でも自動車リサイクル法の対象となる装備品の内容・個数によって異なります。

自動車リサイクル法の概要とリサイクル料金の仕組み

おおよその金額は各メーカーが公表しているので、購入する軽自動車のメーカーのホームページで調べる事が出来ます。

ホンダのN-BOXの場合は10,170円です(資金管理料含む)。

ガソリン代

年間のガソリン代は【年間走行距離÷燃費×ガソリン単価】で求める事が出来ます。

ただし、カタログ値の燃費と実際の燃費にはズレが有るので、修正する必要が有ります。一般的に、実際の燃費はカタログ値の8割程度と言われています。

N-BOXのカタログ値の燃費は「25.6km/L」なので、その8割にあたる「約20km/L」をガソリン代の計算に使用します。ガソリン単価は105.7円とします(2016年2月現在のおおよその平均値)。

年間走行距離10,000kmでのN-BOXの年間のガソリン代は「10,000km÷20km/L×105.7円=52,850円」となります(月間:約4,404円)。

駐車場代

駐車場代(月極)の相場は、都心部で約3万円、地方で5千円~1万円です。住んでいるマンションの駐車場を借りる場合はもう少し安くなるかもしれませんね。あと小型車専用駐車スペースとかが有ればもっと安くなるかも。

月極駐車場

今回の維持費の計算では東京都在住の場合を前提としているので、駐車場代は約3万円で計算しています。

自賠責保険

自賠責保険は新車購入時に3年分(37ヶ月分)を、また車検時に2年分(24ヶ月分)をまとめて支払います。

■軽自動車の自賠責保険料

  • 37ヶ月分・・・37,780円
  • 24ヶ月分・・・26,370円

任意保険

そもそも任意保険に加入しなければ発生しない維持費です。ただ、事故を遭った時の賠償金額などの事を考えると加入しておいた方が良いでしょう。

任意保険の保険料は、契約条件や補償内容によって異なります。

今回のN-BOXの維持費の計算では、任意保険の保険料は冒頭で紹介した前提条件で見積もりをしています。

1年目の保険料は「19,450円」です。2年目以降は等級による割引率が大きくなるので、年々保険料は安くなっていきます。事故を起こすと等級が下がってしまうので、維持費節約の為にも安全運転を心掛けましょう。

今回の計算例では車両保険は付けていません。車両保険を付ける場合はその影響額も反映して維持費を判断して下さい。

一般的に車両保険(一般型)を付帯した場合の保険料は、車両保険を付帯しなかった場合の保険料の約2倍になります。またエコノミー型の車両保険を付けるなら車両保険無しの場合と比べて約1.6倍程度です(車両保険金額や保険会社によって異なります)。

軽自動車税

自家用乗用車の軽自動車税は一律10,800円です。

ただし、購入した年度は納付する必要は有りません。また、購入翌年度はグリーン化特例の対象車であれば減税措置を受ける事が出来ます。

軽自動車税の金額と改正による増税額

今回のN-BOXの場合、2016年2月に購入(登録)という前提なので、2016年3月までの軽自動車税は「0円」となります。また、購入翌年度の軽自動車税は、グリーン化特例によって25%の減税を受けて「8,100円」となります。その翌年度以降の軽自動車税は「10,800円」です。

自動車取得税

軽自動車の自動車取得税は「取得価額×2%」です。取得価額はおおよそ購入価格の90%です。詳細な計算方法は以下の記事をご覧下さい。

自動車取得税の計算方法・税率

エコカー減税の対象車であれば「20%減税~非課税」の優遇措置を受ける事が出来ます。

N-BOXカスタムのグレードGは60%の減税を受けられるので、自動車取得税は9,800円となります。

自動車重量税

軽自動車の自動車重量税は、車両重量に関係なく「3,300円/年」となっています。そして、エコカー減税が適用されれば、購入時の税負担が「25%~100%(免税)」軽減されます。また、購入時に免税が適用された車は、3年後の車検時に「50%又は免税」の優遇措置を受ける事が出来ます。

なお、車検時に減税措置を受ける事が出来ない軽自動車でも、エコカー減税制度の対象車であれば、標準税率「3,300円/年」ではなくエコカー本則税率「2,500円/年」が適用されます。

軽自動車の自動車重量税税率一覧表

N-BOXの自動車重量税は購入時に50%の減税措置を受ける事が出来るので、3,700円となります。以後、車検の度に5,000円の自動車重量税を支払います。

定期点検

定期点検には、任意の「新車1ヶ月点検」と「新車6ヶ月点検」、法定されている「12ヶ月点検」と「24ヶ月点検」が有ります(点検を受けなくても罰則は有りません)。

定期点検

任意の定期点検は無料で受ける事が出来る場合がほとんどです。一方、法定されている定期点検は有料です。それぞれの料金は以下の通りです(参考:ホンダカーズ兵庫)。

  • 12ヶ月点検・・・約10,000円
  • 24ヶ月点検・・・約16,000円

部品交換が必要であれば、別途費用が発生します。

車検代

車検代を実際払う時は、様々な費用を一緒に支払う事になります。例えば、自賠責保険料や自動車重量税、24ヶ月定期点検料金などです。これらの費用は既に個別で紹介しているので、ここでは車検手数料と車検代行手数料のみ紹介します。

■車検手数料・代行手数料の料金(参考:ホンダカーズ兵庫)

  • 車検手数料・・・約9,000円
  • 車検代行手数料・・・約11,000円

ちなみに、この2つの料金は軽自動車でも普通車でも同じ取扱いとなっています(Netsトヨタ東京でも同じでした)。

部品交換代

軽自動車の主な部品の交換代は以下の通りです(参考:ホンダカーズ八王子東)。

部品・消耗品交換の目安交換費用
エンジンオイル6ヶ月又は7,500km3,200円~
エンジンオイルフィルター1年又は1万km5,000円~
ブレーキオイル3年又は3万km6,000円~
ブレーキパッド3万km~4万km15,000円~
ATフルード5万km6,000円~
ワイパー1年又は1万km2,800円~
冷却水2年4,500円~
バッテリー3年8,000円~

この他にも交換が必要な部品は有りますので、あくまで参考程度にお考え下さい。また、ディーラーによって料金は異なります。

まとめ

軽自動車の維持費をザッと見てきました。

普通車の維持費と大きく異なる点は、軽自動車税・自動車取得税・自動車重量税です。この3つの税金は軽自動車の方が優遇されていますね。

なお、今回紹介した維持費の金額は、前提条件を変えれば当然異なる金額になるので、あくまで参考としてご利用下さい。

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