車査定マニア
メンテンナンス

車を乗り換えようと思った時に車検の残月数が少ない場合、車検に通してから売った方が良いのか、そのままの状態で売った方が良いのか悩みますよね。

答えを先に言っておくと、「車検は通さずに、そのまま売った方が良い!」です。何故でしょうか?以下でその理由を見ていきましょう。

車検評価基準から見る車検残月数と査定額の関係

査定基準の第33条によると、下記の様に車検が一定期間以上残っている場合は加点する事が出来るとされています。

第33条 被査定車に、車検有効期間の未経過分が一定の期間以上あり、そのまま評価される場合には加点をすることができる。

:第33条ではあくまでも「加点をすることができる」と書いているだけなので、必ずしも加点されるとは限りません。

従って、車検が2年分残っている状態で売却すると、車検が切れている車より高い査定額が付く事はほぼ間違いありません。これは、下記の「車検残加点」を見れば分かります。

しかし、後述しますが、車検費用以上に査定額がアップすることは無く、イコールになれば万々歳かなという感じです。

車検残加点

なお、上の表を見ると車検残存期間3ヶ月以内の場合はゼロとなっています。従って、車検が4ヶ月以上残っていれば査定額は上がり、車検が切れている若しくは残月数が3ヶ月以下だとしても、加点が無いだけで査定がマイナスになる事は有りません

車検が2年間残っていても得しない!?(計算実例)

ここでは、例としてトヨタヴィッツの車検費用(法定費用)と、車検が残っている事で上がる査定額とを比べてみましょう。

車検費用

ヴィッツに必要な法定費用は「1,100円(印紙税)+16,400円(重量税)+27,840円(自賠責保険)=45,340円」です。これに、車検代行費用(整備含む)が20,000円程度上乗せされるので、合計で65,000円程度が車検に必要となります。

次に、上で紹介した査定基準の車検残加点を見てましょう。ヴィッツはクラスⅣに分類されるので、クラスⅣの残月数24の欄を見てみると「44」となっています。

車種のクラス別の査定基準係数【クラス係数】

加点される金額は1点につき1,000円なので、44点の場合は44,000円です。ユーザー車検で代行費用が全く掛からなかったとしても法定費用の方が多いですね。従って、残りの車検期間が短いからといって、わざわざ車検を通してから査定に出したとしても得は無いという事ですね。

車検の残りが2ヶ月未満等の状態で査定に出すと、「マイナス査定です」と言われる事が有ります。これは、安く買い取る為の口実に過ぎないので、こういうアプローチをしてくる業者には売らない方が良いでしょう。

車検残月数の計算方法

査定時は、車検の残月数を査定年月日から起算して満月数で計算する事になります。翌月の査定日と同日をもって1ヶ月とし、1ヶ月に満たない日数は算入しません

残月数の計算例

査定の年月日が平成28年8月16日で、車検有効期間が平成28年11月20日の場合

平成28年8月16日〜平成28年11月16日までの3ヶ月は算入し、11月17日〜20日までは算入しない。

従って、残月数は3ヶ月となります。

車検費用は法定費用だけではない!

上述した様に、車検には税金や自賠責など法定費用が必要になりますが、それだけではありません。車検は定期点検の一貫も兼ねているので、車検時に様々な部品の交換や修理を勧められる事が有ります。

メンテンナンス

ディーラーや整備工場にとって、車検時の点検整備は稼ぐチャンスでも有るので、ここぞとばかりに修理項目を提案して来るのです。10万円を超える車検も普通に有りますし、時には数十万円にもなる事も有ります。

もちろん、全く不要な交換をさせられる訳では有りませんよ。

たとえ車検時に部品の交換や修理を勧められて、多額な車検費用が必要となったとしても、それを直しておかなかれば結局査定時にマイナスになってしまうのでは?と疑問に思いますよね。

しかし、仮にオイルが少し漏れていたり、ブレーキに多少の不具合があったりしたとしても、査定士の方はそこまで詳しく見る事は有りません。変に費用を掛けて修理をするよりも、ありのままで査定に出した方がトータルでは得な訳です。

査定では細部まではチェック出来ない

通常、買取店の査定は15分程度で終了します。エンジンの始動は確認しますが、実車に乗って運転する事は基本的にはしません。

査定

そんな限られた作業や時間で、車の下回りなど細かい部分まで調べる事が出来るでしょうか?出来ないですよね。特に、出張査定の場合にはジャッキを使わない限り下回りをチェックする事は出来ないでしょうね。

基本的に、査定士は車のキズやエンジンがかかるかといった表面的な部分しかチェックしません。従って、多少の不具合が有ったとしてもそれでマイナス査定になる事はあまり無いのです。

車検を受けて、ディーラーに言われるがままにわざわざ細かい箇所まで修理をしても、特にメリットは有りません。そのままの状態で査定に出した方が無難でしょう。

わざわざ車検を受けてしまうと、せっかく受けたのだからとまた2年近く乗ってしまいかねません。

乗り続ける事自体は問題無いのですが、その間にも確実に車の価値は下がって行きます。いずれ乗り換えるのであれば、思い立った時にすぐに査定に出してしまいましょう。

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