ノンフリート等級制度の意味と等級ごとの割引率

ノンフリート等級  
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自動車保険の保険料を決める大きな要素として、「ノンフリート等級制度」が有ります。制度自体が少しややこしいので、きちんと内容を理解している人は意外に少ないかもしれないですね。

そこで、ここではノンフリート等級制度の内容や、等級毎に適用される保険料の割引率などについて解説していきます。

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ノンフリート等級制度とは

自動車保険は、所有・使用する車の契約台数によって以下の二種類に分かれます。

  • フリート契約  ・・・契約台数10台以上
  • ノンフリート契約・・・契約台数9台以下

:他の保険会社での契約数も含めた合計台数です。

一般の方で、車を10台以上持っている方は滅多にいないでしょうから、大半の方はノンフリート契約となります。

ノンフリート契約の場合、契約期間中に無事故であれば翌年の保険料の割引を受ける事が出来ます。この割引の際に利用する等級の事を「ノンフリート等級」と言い、等級によって保険料を決めるのが「ノンフリート等級制度」なのです。

ノンフリート等級は1等級から20等級まで有り、保険期間中無事故で過ごす事が出来ると、翌年の契約では1等級上がります。そして、等級が上がれば上がる程、保険料が安くなっていきます。

一方で、保険期間中に事故が発生すると、1事故につき3等級下がります(事故の内容によっては1等級しか下がらない事故や、事故扱いされない事故(ノーカウント事故)も有ります)。

参考:平成24年10月20日以前始期の契約には、不可抗力などによる事故に適用される「等級据え置き事故」というものが有りましたが、平成24年10月21日以降始期の契約からは、廃止され「1等級ダウン事故」扱いとなっています。

参考に、事故内容毎に何等級ダウンするのかを、以下でいくつか紹介します。

事故内容等級
事故で他人をケガさせ、対人賠償保険金が支払われた。3等級ダウン
他人の財物を損傷し、対物賠償保険金が支払われた。3等級ダウン
電柱や壁等に車をぶつけ、車両保険金が支払われた。3等級ダウン
車が盗難に遭い、車両保険金が支払われた。1等級ダウン
台風や洪水などで車が損傷し、車両保険金が支払われた。1等級ダウン
いたずらや落書きをされ、車両保険金が支払われた。1等級ダウン
事故に遭い、人身傷害・搭乗者傷害保険のみ使用した。ノーカウント
ファミリーバイク特約を使った。ノーカウント
弁護士費用特約のみ使った。ノーカウント

なお、3年等の長期契約をしている場合は、1年契約と異なり契約途中に事故を起こしたとしても等級は下がりません。

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ノンフリート等級毎の割引率

ノンフリート等級毎の割引率は、前契約の有無や、事故有り係数適用期間の有無によっても異なり、少々ややこしいので、順番に見ていきましょう。

基本となる割引率

ノンフリート等級毎の割引率(無事故の場合 )は、以下の様に定められています。

:事故が有る方の割引率は後述します。

等級割引率(+は割増、△は割引)
1+64%
2+28%
3+12%
4△2%
5△13%
6△19%
7△30%
8△40%
9△43%
10△45%
11△47%
12△48%
13△49%
14△50%
15△51%
16△52%
17△53%
18△54%
19△55%
20△63%

保険に加入すると6等級から始まりますが、その後毎年無事故で有れば最終的に20等級になり、その際の割引率はなんと63%です。これは是非とも20等級まで上り詰めて、最大限の割引を受けたいですね!

ノンフリート等級内のアルファベットの意味は?

アルファベット

保険会社によっては、ノンフリート等級の6等級と7等級の欄に「6A」「7B」といった風にアルファベットが付いている事が有ります。

保険料は運転者の年齢によって変わるのですが、新規契約の6等級と7等級()に限っては、年齢条件によって等級も細かく分けているのです。

:通常は、新規契約の場合6等級からのスタートとなりますが、セカンドカー割引が適用されると7等級からのスタートとなります。

6等級の方は、以下の様に分かれています。

用途車種運転者年齢条件等級割引(増)率
自家用普通乗用車
自家用小型乗用車
自家用軽四輪乗用車
年齢を問わず補償6A+28%
21歳以上補償6B+3%
26歳以上補償6C△9%
30歳以上補償6E△9%
35歳以上補償6G△9%
上記以外年齢を問わず補償6D+4%

また、7等級から始まる方(セカンドカー割引を利用する方)は、以下の様に分かれています。
用途車種運転者年齢条件等級割引(増)率
自家用普通乗用車
自家用小型乗用車
自家用軽四輪乗用車
年齢を問わず補償7A+11%
21歳以上補償7B△11%
26歳以上補償7C△40%
30歳以上補償7E△40%
35歳以上補償7G△40%
上記以外年齢を問わず補償7D△39%

なお、保険会社によっては上記の様にアルファベットで分類せずに、一括で「6S」や「7S」としている事が有ります。

また、前契約無しの方と区分する為に、前契約が有る方の6等級を「6F」7等級を「7F」と表す事も有ります。

事故有等級と事故有係数適用期間

交通事故に遭遇し、自動車保険を使うと等級が下がり翌年の保険料が上がると書きましたが、事故によって等級が下がった場合、通常の等級とは別に「事故有等級」が適用されます。そして、事故有等級が適用されている期間を「事故有係数適用期間」といいます。

事故有等級の割引率

交通事故に遭遇し保険を使った場合、翌年以降は事故有等級が適用されますが、事故有等級の方は無事故の方と比べると、以下の様に割引率が下がり保険料が割高となります。

等級割引率(+は割増、△は割引)
1+64%
2+28%
3+12%
4△2%
5△13%
6△19%
7△20%
8△21%
9△22%
10△23%
11△25%
12△27%
13△29%
14△31%
15△33%
16△36%
17△38%
18△40%
19△42%
20△44%

7等級より低い場合は、上で紹介した無事故の場合と差がありませんが、7等級以上の場合は割引率の差が一気に開きますね。

事故有等級は何年続く

事故有等級が適用される期間(事故有係数適用期間)は、事故によって等級が何等級ダウンするかによって異なり、1等級ダウン事故であれば1年(翌年のみ)、3等級ダウン事故であれば3年間、事故有等級が適用されます。

適用期間

例えば、事故時点で14等級だった場合、1等級ダウン事故に遭うと翌年は事故有13等級になり、2年後に無事故の14等級に戻ります。

また、3等級ダウン事故に遭うと、翌年は事故有11等級、2年後に事故有12等級、3年後に事故有13等級となり、4年後に事故無し14等級に戻ります。

同じ年度に事故を起こしたらどうなる

同じ年度に2回事故に遭い、保険を使った場合、事故有係数適用期間はどうなるでしょうか?

この点、事故有係数適用期間は事故1件ずつ加算されていきます。従って、同じ年に2回保険(3等級ダウン事故)を使うと、翌年は6等級ダウンし事故有係数適用期間も6年となります。

なお、事故有係数適用期間の上限は6年です。例えば、3年連続で3等級ダウン事故に遭った場合、4年目の事故有係数適用期間は7年となりますが、上限が有るため実際には6年となります。

:同じ年度に複数回保険を使ったり、毎年の様に保険を使っていると、保険会社から保険契約を切られる事が有ります。事故に遭いたいと思って遭う人はいないでしょうが、1度事故に遭った方はより注意深く運転する様にしましょうね。

13ヶ月で事故有等級が解除されるって聞いたけどデメリットは?

衝突事故

これは一種の裏技の様なものですが、保険契約を解約して13ヶ月経つと等級情報は一旦消去されるので、事故有係数適用期間もリセットされます。

つまり、保険を一旦解約して13ヶ月経過後に改めて自動車保険を契約すると、心機一転6等級からまたスタートする事が出来る、という事です。事故時の等級が低く、一旦解約して6等級からスタートした方が保険料が安くなる方であれば、この方法は役に立ちますね。

但し、保険を解約してから13ヶ月間は任意保険未加入となります。任意保険に未加入だからといって公道を走ってはいけない、という訳ではないですが、未加入時に事故に遭遇すると大変な事になります。

日常的に車が必要な方は、無保険時に事故に遭ったときのデメリットが大きいのでこの方法は使わない方が良いでしょうね。

まとめ

いかがでしたか?事故に遭うと等級が下がるだけでなく、無事故の方と比べると割引率も下がってしまうので、良い事無しですね。

交通事故は自分のミスだけで起きるものではないので、完全に防ぐ事は難しいですが、運転には常に注意を払い、極力自動車保険を使わなくて済む様にしたいですね。

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