自動車教習所指導員に必要な資格やなった場合の年収

教習所  
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自動車の運転免許を取得する際に通う「自動車教習所」。教習所で運転技術を教えてくれる指導員は、運転が上手なので憧れる方もいるのではないでしょうか?

ここでは、自動車教習所指導員になる方法や、なった場合の年収などについて見ていきましょう。

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教習指導員の仕事内容

運転初心者の車

自動車教習所教習指導員の仕事は、運転免許を取得しようとしている方の為に、各都道府県の公安委員会の指定を受けた自動車教習所で、安全運転に必要な技能の教習と道路交通法規や安全運転の知識の学科教習を行う事です。要は、自動車教習所の教官ですね。

また、自動車教習所で働く人の中には、技能検定員と呼ばれる方もいますが、これは、教習所で実施される技能検定を実施し合否を判断する方で、立ち位置的には教習指導員よりも上位となります。

ちなみに、検定員は教習所に勤めていますが、法律上はみなし公務員として扱われます。(道路交通法第99条の2第3号)

3  技能検定員は、刑法 その他の罰則の適用については、法令により公務に従事する職員とみなす。

教習指導員になるには?

ここでは、どうすれば教習指導員になれるのかを見ていきましょう。

自動車教習所には指定(公認)と届出(非公認)の教習所が有りますが、ここで紹介する教習指導員は、公認の自動車教習所の指導員です。非公認の教習所の場合は、運転免許さえ有れば他に資格が無くても指導員になれる可能性も有る様です。

指定自動車教習所と届出教習所の違い・それぞれのメリット・デメリット

まず、教習指導員になるのに必要な学歴は「高卒以上」です。また、教習指導員資格は普通一種や大型二種といった車種毎の資格なので、なりたい車種の運転免許を所持している事が必要です。

運転免許証

この2つは問題無くクリア出来る方が多いと思いますが、もう1つ「教習指導員資格」が必要となります。これは、年に2回程公安委員会が実施している教習指導員審査に合格する事でもらう事が出来ます。

教習指導員資格を得るには、まず何よりも教習所に就職する事が必要です。そして、先輩の指導員から法律や運転技術など(事前教養)を数ヶ月程度学びます。なお、この期間は見習いなので、指導員としての仕事ではなく、教習生の送迎や受付業務などをする事になります。

また、審査の前には、公安委員会が実施している教育研修(3週間程度)に参加しなければなりません。

参考:教習指導員になるまでに、事前教養90時限、教育研修56時限、事後教養24時限の合計170時限の講義等を受ける必要が有ります。

面接試験

教習所に就職してから数ヶ月程度経つと審査を受ける事が出来ますが、審査には論文や正誤式などの試験に加えて、面接や実技試験なども有り、過酷な試験と言われています。特に正誤式の試験は、正答率95%以上でないと不合格となってしまいます。

:審査は21歳以上でないと受ける事が出来ません(検定員は25歳以上。)

審査に合格すると、教習原簿の扱い方や実習などに関する研修(事後教育)を経た後で、晴れて教習指導員として働く事が出来ます。

なお、以下の方は指導員になる事が出来ません。

  • 過去3年以内に、卒業証明書や修了証明書の発行に関して不正をした方
  • 交通違反で禁錮以上の刑になり、執行が終わってから3年が経過していない方
  • 罰金刑以上の刑を受け、執行が終わってから3年が経過していない方
  • 教習指導員資格者証の返納を命じられ、返納した日から3年が経過していない方

教習指導員の給料は?

教習指導員の年収は、平均で300〜400万円程度です。毎月の手取りは20万円前後といったところですね。なお、検定員となったとしても、給料はそれほど上がらない様です。

なるのが難しい職業の割には、給料はそれほど良くはないですね。最近の傾向として車離れが言われており、少子化も進んでいるので免許を取得する方が減って来ています。市場自体が以前と比べると縮小傾向に有るので、給料が伸び悩むのも仕方がない事なのかもしれないですね。

若者の車離れの理由とデータから見る若者の車離れ

教習中に交通事故を起こすとどうなる?

衝突事故

教習中で路上を運転するのは、まだ仮免許中の運転初心者です。教習指導員が助手席に乗っていて、緊急時のブレーキ操作が出来るとはいえ、交通事故が発生する可能性は有ります。

この点、教習中に交通事故が発生したとしても、まず第一義的に責任を負うのは指導員ではなく、あくまでも仮免許中の運転手です。仮とはいえ免許を保持して運転しているので、事故に対する責任は通常の運転手と変わる所は無いですからね。また、生徒は仮免許停止となる可能性が有ります。

一方で、教習指導員には、仮免許中の生徒に同乗して事故を未然に防ぐ措置を取る義務が有ります。交通事故が発生したという事は、この義務が果たされなかった事になるので、指導員の責任も大きく、生徒から債務不履行による損害賠償請求をされたり、書類送検をされる可能性が考えられます。

教習指導員が運営しているブログ

ブログ

教習指導員がどんな仕事で、やりがいが有るのかといった事は、実際に教習指導員として働いている方のブログなどを参考にするのが一番です。以下でいくつか、指導員のブログを紹介します。

:教習指導員が運営しているブログは沢山有りますが、更新がされていないものも多いです。以下で紹介するブログは、中でも更新頻度の多いものをピックアップしています。

ブログタイトル主な内容
M@教習指導員ブログ教習所での日々の出来事
走れ!それいけ教習指導員教習所での日々の出来事
安全運転は「愛」Ⅱ日常の出来事+安全運転に関する情報
CHUO〜徳島中央自動車教習所〜スタッフのブログ主に教習所の予約状況やイベント情報
新発田自動車学校の教習指導員ブログ教習所での日々の出来事

まとめ

いかがでしたか?自動車教習所の指導員は、なるまでが結構大変な職業ですね。生半可な気持ちでなろうとすると、途中で挫折してしまうかもしれません。なると決めたら、覚悟を決めて一気に検定員まで目指したいですね!

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