
最近CMでよく見る、車買取業者「ビッグモーター」が気になるのだけど、結構知名度もあるから、完全に任せて大丈夫でしょ?
もしビッグモーターについて、深い情報を把握していないなら、売却先として使うのはやめておいた方がいいでしょう。
なぜかというと、ビッグモーターにはネットには書かれていない「知っておくべき知識」がまだまだあるから。
下記がネット上の記事をまとめた内容。

今回は、ビッグモーターがどのような買取業者なのか、ネットにはない情報を得るために、実際に筆者の愛車を査定してもらいました。
結果としては、以下の通り。
比較項目 | 大手買取業者R社 | 地場の買取業者 | ビッグモーター |
---|---|---|---|
金額 | 30,000円 | 0円 | 20,000円 |
査定時間 | 1時間 | 10~15分 | 20~25分 |
拘束時間 | 1時間半 | 20分~25分 | 35分~40分 |
接客態度 | 拘束時間は長く、多少のしつこさがあるが接客態度は素晴らしい | やる気がない。説明が少ない | ちょっとしつこいうえに上から目線。抵抗感のある接客 |
備考 | 買取後にべつの中古車を買っても査定額は変わらない | 他社の買取金額を引き合いに出しても買取額UPならず | 買取後に別の中古車を購入するなら査定額UP(+3万円)が可能 |
査定金額についてはそこそこといった印象で、待ち時間も潰しやすい環境でしたが、接客については問題ありと言わざるを得ませんでしたね・・・。
今回は車買取業者「ビッグモーター」の基礎知識はもちろんのこと、実際に査定してもらった人でしかわからないビッグモーターの真の姿について紹介していきます。
車の買取先としてビッグモーターを検討しているのであれば、絶対に参考になる内容になっていますので、ぜひ最後までチェックしてみてください 。
この記事の目次(もくじ)
CMでお馴染み?車買取業者「ビッグモーター」の基礎知識
この章ではまず「ビッグモーター」の車買取会社としての基礎知識を解説していきます。
ビッグモーターの買取査定の実態を先に知っておきたいという人は、次の「ビッグモーターの買取査定を実際に検証してみた」まで飛ばせてもらって構いません 。

ビッグモーターの会社概要
車買取業者「ビッグモーター」は今スゴイ勢いでテレビCMをしているので、知っている人も多いのではないでしょうか。
今のCMは俳優の佐藤隆太さんが出演されていますね。
そんなビッグモーターですが、会社概要としては以下のような感じです。
会社名 | 株式会社ビッグモーター |
---|---|
ブランド名 | ビッグモーター |
URL | http://www.bigmotor.co.jp/ |
本社 | 〒106-6155 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー20F |
設立 | 昭和53年5月 |
店舗数 | 296店舗(2018年5月) |
ビッグモーターは、東京港区に本社がある「株式会社ビッグモーター」が運営しています。
昭和53年に設立されているので、歴史は相当に長いですね。
山口県岩国市の個人事業からスタートして、現在では全国に296店舗も展開する巨大企業へと成長しています。
関西では有名だった企業「ハナテン」を吸収したのも、企業としての成長の要因として考えられます。
2017年は1年間で30店舗以上もオープンしていますから、今後も店舗の拡大が行われていくことでしょう。
なお、現時点での出店状況は以下の通り。
※出典:ビッグモーター「会社概要ページ」より
沖縄・島根・青森・秋田・福島以外の地域では出店を果たしているという状況です。
東北地方はまだまだ進出できていないといった感じですね。
ビッグモーターは人気オリコンランキング3位
ビッグモーターの人気について、「オリコン日本顧客満足度ランキング」で確認して見ましょう。
オリコンの「車買取会社ランキング」を見てみると、結果は以下の通りになりました。
※出典:オリコン「車買取会社ランキング」より
このようにビッグモーターは、ランキング8位と少々残念な結果です。
1位2位との差も結構あるので、近日中にビッグモーターが上位に踊り出ることは考えにくいですね・・・。
ビッグモーターの車査定を実際に経験!接客や金額を検証
ここまでビッグモーターの基礎知識について解説してきましたが、ハッキリいってネットを調べればすぐにわかるような知識ばかりです。
どこでもみれる情報を知ったところで、本当の「ビッグモーター」は見えてきません。
ビッグモーターは「車買取」を専門とする会社なのですから、どのような査定をするのか、どんな金額を付けるのかという点を実際に経験してこそ、本当の姿が見えてきます。
そこで今回は実際にビッグモーターに行って、本当に売ろうと思っている愛車を査定に出してみました。
どんな査定の流れになるのか、どんな査定結果になるのか検証してみましたよ。
ビッグモーターでの買取の流れをざっと流れをまとめると、以下のようになります。
- 専用の窓口で受付をすませる
- アンケートを書いて連絡先を教える
- 査定スタッフから聞き取り調査をうける
- 査定スタッフが2名がかりで車をチェック(=待合室で待つ)
- 査定スタッフから査定結果を教えてもらう
- 査定スタッフから売却した後に乗る車の提案を受ける
査定後の結果を他社と比較してみると、以下のような感じになりました。
比較項目 | 大手買取業者R社 | 地場の買取業者 | ビッグモーター |
---|---|---|---|
金額 | 30,000円 | 0円 | 20,000円 |
査定時間 | 1時間 | 10~15分 | 20~25分 |
拘束時間 | 1時間半 | 20分~25分 | 35分~40分 |
接客態度 | 拘束時間は長く、多少のしつこさがあるが接客態度は素晴らしい | やる気がない。説明が少ない | ちょっとしつこいうえに上から目線。抵抗感のある接客 |
備考 | 買取後にべつの中古車を買っても査定額は変わらない | 他社の買取金額を引き合いに出しても買取額UPならず | 買取後に別の中古車を購入するなら査定額UP(+3万円)が可能 |
なお、今回査定してもらったのは2008年式「ムーブ」(ダイハツ)であり、地方の店舗での検証です。
そのため時と場合によっては、今回の検証結果とは違ってくる可能性も考慮してお読みください 。
では査定してもらった時の具体的な流れを見ていきましょう。
流れ1.専用の窓口で受付をすませる
せっかく大手のビッグモーターで査定をしてもらうのですから、「大手感」を存分に感じるため、筆者が住む地域で最も規模が大きい店舗に行くことにしました。
店舗規模が大きすぎるせいなのか、ビッグモーターに到着してお客様駐車場に止めると、すぐスタッフが迎えに来て、専用の受付窓口まで案内されます。
大型店舗のせいか、人がごった返していましたが、ビッグモーターの専用窓口は病院の受付窓口のように複数窓口があり、かなり整っていましたね。
自分の順番が来ると、専用の女性スタッフが受付をしている窓口前まで行き、査定予約の有無を答えた後、査定スタッフが奥から出てきて、待合室に案内されると言った流れです。
流れ2.アンケートを書いて連絡先を教える
待合室にくると着席し、査定スタッフから名刺と下記のようなアンケートが渡されます。
※画像出典:「パンダ店長が教える 車買取・中古車販売バイブル」より
アンケートを書いている間、査定スタッフは査定準備のために席を外します。
なお、ビッグモーターの場合はドリンクがセルフサービスなので、待ち時間は飲みたい放題でしたね。
流れ3.査定スタッフから聞き取り調査をうける
査定スタッフが帰ってきたら、査定してもらう車に対する聞き取り調査が始まります。
ビッグモーターほどの大きな業者になると、「ヒアリングシート」と呼ばれるアンケート用紙への記入を行うと思っていたのですが、今回に限っては口頭で聞き取りでした。
聞き取りされた内容は「何か不具合はありませんか?」だけでしたね。
「過去の修復歴や事故歴は?」など、もっと葉掘り聞かれると思ったんですが、非常にあっさりとした内容でした 。
流れ4.査定員が2名がかりで車をチェック(=待合室で待つ)
聞き取り調査が終われば、査定スタッフが席を立ちます。
お客様駐車場に停めてある筆者の車を移動することなく、その場でチェックするとのこと。
まずは聞き取り調査をしたスタッフが、車のチェックをしていきます。
※画像出典:「パンダ店長が教える 車買取・中古車販売バイブル」より
その後、少しフォーマルな格好をしたスタッフがやってきて、車をチェックしていくという流れです。
※画像出典:「パンダ店長が教える 車買取・中古車販売バイブル」より
イメージ的には査定スタッフが見たチェック箇所について、別のスタッフが再度確認をしていくと言った感じでしょうか。
査定そのものの待ち時間としては、20分から25分ぐらいでしたね。
本を読んだり、セルフサービスのジュースが飲み放題だったりと、待ち時間を潰すための仕組みとしては、非常に優れていると思いました。
待合室に関しては、他の業者と比べてもトップクラスに居心地が良かったと思います。
流れ5.査定スタッフから査定結果を教えてもらう
査定開始からおよそ20分後、ココアを飲みつつ雑誌を読んでのんびり待っている筆者のもとに査定スタッフが帰ってきます。
そして、席に着くなり「2万円での買い取りです」とのこと。
大手の業者ともなれば、「査定結果」のような紙をもらえるのかなと思っていたのですが、口頭での回答になったのは少し意外でしたね。
この後、聞いてもいないのに「ビッグモーターで中古車を買うのであれば、5万円まで引き上げることができます」と教えてくれました。
続けて「やはり5万円で買取された方がいいでしょう?」「そうであれば次に買う車のことについて、少し話をさせてください」とまくしたてられます。
少々、話の流れとしては強引な感じで、次に購入しようと思っている車に対するセールスが開始されます。
流れ6.査定スタッフから売却した後に乗る車の提案を受ける
ここから、こちらは何も聞いても話してもいないのに「セールストークラッシュ」が始まります。
- 「この車であれば●日までに納車できます」
- 「他のお客さんに紹介をすると絶対に買うだろう」
- 「買取価格が5万円になるのも今だけ」
- 「一週間後に来ても意味がない」
- 「金額が変わってくる前にご決断を」
このように次々とセールストークが出てきて、まくしたてられます。
査定する時の態度とはうって変わって、少し高圧的な態度になっていたのも気になりました。
この後かなり強めに「もう今日は時間がないので!」と言ったので解放されましたが、ちょっと営業のしつこさは気になりましたね。
もう少し、こちらの希望についてヒアリングしてくれたら良かったのですが、いかんせん話が一方的すぎます。
後日の電話もしつこい
ビッグモーターでの査定が終わったあと、査定を担当したスタッフから、未だに定期的な営業電話がかかってきています。
査定のことは一切ふれず「次の車はどうなった?」という電話がかかり続けているのです。
忙しいと言ったのにかかわらず「次にお電話して良い日はいつですか?」とガツガツ聞いてくるので、よほど数字を取らないといけないのだろうかと少し心配になりましたね・・・。
【総評】ちょっとした交渉買取金額も高くできるけど接客が残念
ビッグモーターの買取査定そのものは、普通ともいえる水準でした。
ただビッグモーターで車を買えば金額がアップするとのことで、アップする金額的にも魅力的な提案と感じられましたね。
査定のまでの流れも非常にテキパキとしており、ただ単にスタッフ一人でチェックしているのではなく、上司と思われるような人も一緒にチェックしてくれるのは個人的に◎です。
きっちりと真面目に査定をしてくれているのだな、という印象を受けました。
ただ査定結果を出してもらった後のスタッフのしつこさが、かなり気になりましたね・・・。
ビッグモーターは買取したあと、「売ってなんぼ」なのでしょう。
そのせいか、一押しの車をゴリゴリに推してくるので、「買取だけしてもらいたい」という目的の人にとっては少し不向きといえます。
ただ何度も言うように、買取金額については他の業者よりも高くなる可能性がありますし、質の高い営業スタッフが当たれば、高水準の接客も期待できます。
そのため、接客態度だけを考慮して、買取業者の選択肢の一つから外すのは、すこしもったいないと言えるでしょう。
まとめ
では、最後にあらためて、今回ビッグモーターがどのような買取業者なのか振り返っておきましょう。以下のような結果になりました。
比較項目 | 大手買取業者R社 | 地場の買取業者 | ビッグモーター |
---|---|---|---|
金額 | 30,000円 | 0円 | 20,000円 |
査定時間 | 1時間 | 10~15分 | 20~25分 |
拘束時間 | 1時間半 | 20分~25分 | 35分~40分 |
接客態度 | 拘束時間は長く、多少のしつこさがあるが接客態度は素晴らしい | やる気がない。説明が少ない | ちょっとしつこいうえに上から目線。抵抗感のある接客 |
備考 | 買取後にべつの中古車を買っても査定額は変わらない | 他社の買取金額を引き合いに出しても買取額UPならず | 買取後に別の中古車を購入するなら査定額UP(+3万円)が可能 |
査定金額についてはそこそこといった印象で、待ち時間も潰しやすい環境でしたが、接客については問題ありと言わざるを得ませんでしたね・・・。
以上「車買取業者「ビッグモーター」に実際に査定してもらうと金額も低く接客もしつこかった」でした。