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免許証

年を取ると運転に不安を感じる事が有りませんか?交通事故に遭遇する可能性は、加齢に伴って高くなっていきます。

内閣府の公表している交通安全白書(平成27年)によると、以下の表から分かる様に65歳以上の方が交通事故で死亡する割合が圧倒的に多いですよね。

年齢層別死者数

高齢者の方が運転に対して抱く不安や、交通事故の予防という意味から「免許証を自主的に返納する事が出来る制度」が有るのですが、ここではその運転免許返納時の手続内容や流れについて見ていきましょう。

免許の返納とは?

運転免許の返納は、道路交通法第104条の4第1項前段で免許の「申請による取消し」として規定されています。

(申請による取消し)
第百四条の四  免許を受けた者は、その者の住所地を管轄する公安委員会に免許の取消しを申請することができる。

車の運転は有効な免許が有る方であれば、誰でも出来ます。しかし、年を取って車の運転が困難になって来ると「交通事故を起こすリスクが高くなるので自主的に免許を無くしたい」という方が出て来ます。

参考:家族が親の交通事故を懸念して、免許の返納をさせる事も有ります。

免許証

こういった方に対応する為に設けられたのがこの「申請による取消し」で、一般的に「(自主)返納」と言われています。

なお、警視庁としても、運転に自信が無くなった場合は自主返納を推奨しています。

返納手続き

免許の返納手続きは、運転免許試験場や住所地を管轄する警察署でする事が出来ます。

返納に必要な書類は以下の通りです。

  • 運転免許取消申請書(申請会場に有ります)
  • 運転免許証

返納によって、保有している免許全てを取り消す必要は無く、一部だけを取り消す事も可能です。その場合は、「運転免許取消申請書」の代わりに「一部取り消し申請書」を使用する事になります(別途、申請用の写真が必要)。

なお、免許全部を返納する場合は手数料は不要ですが、一部だけを取り消す場合は新たに免許証を交付する必要が有るので手数料が必要となる事が有ります。

また、代理申請は基本的には出来ないので本人が手続をする様にしましょう。

詳細は都道府県によって異なる場合が有るので、運転免許試験場や警察署に問い合わせる様にして下さい。

何歳から返納手続きは出来る?

免許の返納は、元々は高齢者が自主的に免許を返却する事が出来る様にする為の制度ですが、特に年齢制限は有りません。従って、何歳の方でも免許を持っている方であれば返納をする事が出来ます。

免許保持者が死亡した場合の代理返納の手続きはどうするの?

「返納手続は本人がしなければならない」と上で書きましたが、免許保持者が死亡した場合は例外的に代理人が返納する事が出来ます。

代理人の身分証明書と免許保持者との関係の分かる書類(戸籍謄本等)を、免許証と一緒に運転免許試験場や警察署に提出すればOKです。

免許証はそのまま持って帰る事も可能なので、形見として大事に置いておくのも良いかもしれないですね。

返納は義務?

運転免許の返納は、あくまでも自主的に免許を返すものなので義務では有りません

義務

確かに、道路交通法107条には免許の返納について規定がされており、違反すると「免許返納義務違反」として2万円以下の罰金又は科料が科されます。

(免許証の返納等)
第百七条  免許を受けた者は、次の各号のいずれかに該当することとなつたときは、すみやかに、免許証(第三号の場合にあつては、発見し、又は回復した免許証)をその者の住所地を管轄する公安委員会に返納しなければならない。
一  免許が取り消されたとき。
二  免許が失効したとき。
三  免許証の再交付を受けた後において亡失した免許証を発見し、又は回復したとき。

しかし、これはあくまでも免許の取消などにより免許を返さないといけなくなった場合の話です。自主返納の場合は、そもそも免許証を渡さないと返納が出来ないので、義務違反は有りません。

優遇措置

運転免許を自主的に返納して、後述する運転経歴証明書を取得すると、公共交通機関の運賃割引など、様々な特典を受ける事が出来ます。

優遇制度

主な割引制度としては、タクシーやバスの運賃、ホテルの宿泊料、水族館の入場料、百貨店から自宅への配送料などが有ります。

また、岡山県の「愛カード」の様に、独自に警察がカードを発行し、協賛店や協賛車で割引などのサービスが受けられる制度が用意されている事も有ります。

但し、優遇を受けられるの免許を自主返納した方のうち、65歳以上の高齢者()に限られています。

:地域や内容によって対象年齢は異なる事が有ります。詳しくはお住まいの自治体に問い合わせる様にして下さい。

「若い方は優遇を受けられないのか!?」と思うかもしれませんが、そもそも免許返納の制度は、運転が不安な高齢者等の安全と交通事故の防止の為に設けられているので、若者を優遇する必要は無いですからね。

コラム:免許の返納で違反歴は帳消し?!

基本的には病気や高齢によって、運転が難しくなって来た方が免許を無しにする返納制度ですが、中には過去の違反が多く出頭すると免許取り消し処分となってしまう様な場合に、処分前に免許を返納して、しばらくしてから免許を取り直そうと考える方がいます。

しかし、道路交通法施行令第39条の2の3によって、免停や免許取り消しの基準に達しているドライバーは、免許の返納が出来ない様になっています。

違反歴

オービスで撮られてから警察に出頭するまでの間であれば返納する事は一応出来ますが、再び免許を取得しようとした時に、拒否処分が執行され取得が出来ない様になっています。

また、仮にうまく免許の再取得が出来たとしても、事後的に判明すれば事後取り消し処分により免許が取り消されます。

インターネットでは、返納による裏技としてよく紹介されていますが、現実には成立しない方法だと思っておいた方が良いでしょう。

運転記録証明書で身分証明!

身分証明書として運転免許証を使用していた方にとっては、免許証の返納は身分証明書が無くなる事を意味するので困りますよね。

しかし、心配は要りません。免許証の代わりに運転記録証明書というものを取得すれば、免許証返納後の身分証明書として利用する事が出来ます。

運転記録証明書の申請方法や内容・料金

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