車査定マニア
拘束力

他人の土地や駐車場を見ていると「無断駐車した人には罰金3万円を払って貰います!」といった貼り紙がされていることが有ります。

今回は、土地の権利者が独自に無断駐車対策を施しているケースを想定しています。この様に、土地所有者が貼り紙等で罰金を払えと言って来た場合、本当に支払う必要は有るのでしょうか?

結論から言うと、支払う必要は有りません。以下でその理由を見ていきましょう。併せて、無断駐車が原因で科料を科せられたり訴訟になったりする事は有るので、その点についても見ていきます。

法的拘束力(効力)が無い

「無断駐車をした人は罰金3万円」と貼り紙をしたとしても、法的拘束力は有りません

拘束力

そもそも罰金は、「国が人や法人に対して科すもの」なので、個人間で勝手に罰金を科す事は出来ません。よって、「無断駐車をしたから罰金を払え!」と言われたとしても、言われるがままにお金を支払う必要は有りません。

無断駐車をした方に対する罰金という名目での金銭の請求は、「勝手に止めたんだから少しお金下さいね」という、土地の所有者からの「要望」の意味合いが有ります。従って、無断駐車した人が納得して金銭を支払うのであればそれでも問題有りません。

不法侵入に該当する?!

よく他人の敷地や建物に勝手に入ると「不法侵入だ!」と言う人がいますが、法律上は「不法侵入」という言葉は有りません。

不法侵入

通常、「不法侵入」という言葉が使われる場合は、刑法第130条の「住居侵入等」を指しています。

(住居侵入等)
第百三十条  正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

そして、条文を見てみると空き地や駐車場などの土地は対象として記載されていません。従って、この条文を根拠に無断駐車をした人が罪に問われる事は、基本的には無いでしょう。

一方で、無断駐車は刑法ではなく軽犯罪法第1条1号・32号に抵触する可能性は有ります。(

:入る事を禁じている必要が有るので、単に私有地というだけでは違反とはならない可能性が有ります。

第一条  左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
一  人が住んでおらず、且つ、看守していない邸宅、建物又は船舶の内に正当な理由がなくてひそんでいた者
(途中省略)
三十二  入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入つた者

軽犯罪法違反となった場合の刑罰は「拘留又は科料」です。拘留は刑法16条で「1日以上30日未満」とされており、科料は「千円以上1万円未満」とされています。

従って、無断駐車で軽犯罪法違反となった場合、最大で9,999円の科料()を言い渡される可能性が有ります。

:端数になる事は通常はないので、現実的には9,000円が最大と考えられます。

民事訴訟になる事も

無断駐車をした事で相手方に損害を与えた場合は、民法709条の「不法行為による損害賠償請求」をされる可能性が有ります。

(不法行為による損害賠償)
第七百九条  故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

訴訟

しかし、これは実際に無断駐車によって与えた損害額の賠償を請求する事しか出来ません。どの場所にどれだけの時間止めたかにもよるので一概には言えませんが、冒頭で書いた様な「3万円」の損害が発生する事はあまり無いでしょう。

仮に実際に訴えを提起されたとしても、近隣のコインパーキングの相場などから妥当な被害額を算出して賠償をさせられるくらい、と考えられます。金額が大きければ訴訟に発展する事も有るかもしれませんが、通常は訴訟費用がもったいないので裁判にもならないでしょう。

まとめ

以上、書いて来た様に車に「無断駐車は3万円の罰金!」といった貼り紙をされたとしても、その通りに支払う必要は有りません。一方で、民事訴訟や軽犯罪法違反によってお金を支払わないといけなくなる可能性は有ります。

何れにしても、無断駐車は人の迷惑になるので避けましょうね。

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