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整備工場

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車のリコール問題が起きると、客の信用を失い企業の存続が危ぶまれる程に深刻化する事が有ります。とはいっても、複雑な精密機械を人間が作っているのだから、大量生産すれば、当然不具合も生じます。

従って、リコールが発生する事よりも、むしろ不具合が生じた時のメーカー側の対応が重要となるのですが、そこで誠意有る対応をせずにヤミ改修(闇改修)をするメーカーがいるのです!ヤミ改修と聞くと、何だか悪そうな事をしていそうな感じがしますよね。

ここでは、ヤミ改修がどんなものなのか、また、自動車メーカー大手のトヨタや三菱がヤミ改修をしていたという噂も有るので、見ていきましょう。

ヤミ改修とは?

自動車が完成し市場に送り出された後で、道路運送車両の保安基準に適合しない(若しくは適合しない恐れが有る)不具合が発覚した場合、メーカーは国土交通省に不具合を届出し、ユーザーから無償で回収・修理をする事になりますが、この事をリコールと言います。

リコール制度の概要と過去のリコール届け出件数

不具合が発覚したら、すぐにリコールの手続きに入らないといけないのですが、中には不具合が発覚したのに目先のコストを気にするあまり、届出などをしないメーカーがいるのです。

リコール対象車が有るのに、自主的に届け出等をしない場合、1年以下の懲役又は300万円以下の罰金(法人重罰2億円以下)が科されます。

また、リコール後の改善措置の実施状況報告を怠った場合は、30万円以下の罰金が科されます。

整備工場

とは言っても、不具合が有るのでそのままだとユーザー側に迷惑をかけてしまいますよね。そこで、リコール対象となっている車のユーザーが車検や点検などで来店した際に、「整備工場が混んでいるので、少々時間を下さい」など適当な事を言って時間を引き延ばし、その間にリコールに必要な修理・整備をしてしまうのです。

参考:「一定期間無料で点検します!」と銘打って、そこに来たリコール対象車を修理するという手法も有る様です。

こういった、国土交通省にリコールの届出をせずに不具合の修理をする事をヤミ改修と言います。なお、上の例では、ユーザーにも秘密で修理をしていましたが、修理時にユーザーに不具合の内容を伝えるかどうかは問いません。

三菱自動車工業がヤミ改修?!

過去に実際に起きたヤミ改修を伴ったリコールの大きな事件としては、三菱リコール隠し事件が有名です。

三菱自動車ロゴ

(画像参照元:Wikipedia

これは2000年の7月に発覚した事件で、当時トヨタ・日産・ホンダに次ぐ国内乗用車のシェア4位だった三菱自動車工業が、1977年からの約23年にわたって、ランサーエボリューションやパジェロ、トラックなどで、合計約69万台にものぼるリコール対象を、当時の運輸省に報告せずに隠蔽し続けたというものです。

リコール隠しをした結果、リコール対象なのにそのまま放置されていた車に乗っていたユーザーが、ブレーキの欠陥により人身事故に遭うという事態にもなりました。

なお、不具合の有る車のユーザーには、「クランクシャフトのボルトがおかしい」「燃料タンクのキャップが壊れる可能性が有る」といった連絡を直接して回収し、ヤミ改修をしていた様です。

この事件により、会社の信用は地に落ち、経営者の交代も余儀なくされ、品質改善を目指していた三菱自動車工業ですが、2005年に把握した欠陥を2012年に国土交通省に見つかるまで放置する、という問題も起こしています。

トヨタもリコール隠しをしていた?!

販売台数世界一を誇るトヨタ自動車ですが、「トヨタもリコール隠しをしていた」と問題になった事が有ります。車に詳しい方の中では有名な話ですが、マスコミ等ではあまり騒がれていないので、知らない方も多いかもしれないですね。

トヨタ自動車ロゴ

(画像参照元:Wikipedia

2004年に熊本でハイラックスサーフに乗っていた方が、リレーロッドという部品の破損により運転中にハンドル操作が不能となり、交通事故となったのが事の発端です。

熊本県警は、「事故は運転手の運転ミスではなく、トヨタが元々把握していた車の欠陥を放置していた事により起きた」として、トヨタの品質保証部長らを書類送検しました。しかし、トヨタは一貫してリコール漏れや把握出来ていない不具合は無いと主張し、最終的には不起訴となっています。

この頃からメーカー各社がリコールを届け出る事が増えて来たのですが、トヨタのリコール件数は非常に多く、年間100万台を超える事もよく有ります。ちゃんと届け出をするとそれだけの件数になるのだとすれば、2004年以前の不具合がどれくらい有ったのか気になるところですね・・・。

:ハイラックスサーフの件は、そもそもトヨタ側がリコール対象とも考えていないので、ヤミ改修とは直接の関係が有るとは言い難いです。

まとめ

元々、リコールは不具合が発覚した時点ですぐに報告などの対応を取れば、企業側にとっては誠意有る対応として好評価となります。また、整備士としても一気に多数の修理作業をこなす事が出来るので、技術力の向上も期待出来ます。

従って、目先の事だけを考えて隠蔽工作に走るのではなく、メーカーは誠意有る対応を取るのが正解です。リコール隠しはせずに正直に申し出て欲しいものですね!

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