新車を購入すると「メーカー保証」が付いてきます。保証期間中なら無償で修理を受ける事が出来る、オーナーにとって嬉しい制度ですよね。
ただ「メーカー保証」という単語は知っていても、その内容についてはそこまで詳しく無い人の方が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、自動車のメーカー保証の内容や期間などについて紹介します。
なお、中古車を購入した場合でも保証期間が過ぎていなければ、「保証継続手続き」を行う事でメーカー保証を受ける事が出来ます。
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メーカー保証の内容
自動車のメーカー保証には、以下の3種類が有ります。
自動車メーカーによって、保証の名称が異なる場合が有ります。
- 一般保証
- 特別保証
- 塗装・錆の保証
各保証の内容は車種によって異なる場合が有るので、お手元の保証書にて確認するようにして下さい。
一般保証
一般保証は、パワーウィンドウやオーディオなどの電装部品をはじめ、様々な部品が保証対象です。
ただし、タイヤやバッテリー、オイルフィルターなどの「消耗部品」とエンジンオイルやブレーキフルード、冷却水などの「オイル類」は保証対象外です(特別保証でも対象外)。
特別保証
特別保証は、主に駆動系の部品が保証対象です。走行・停止などの車の安全に関わる部品が保証対象となっており、保証期間は一般保証よりも長くなっています。
塗装・錆の保証
塗装・錆の保証は、ボディの塗装面の錆や錆により外板に空いた穴が保証対象です。
保証期間
各保証の保証期間は以下の通りです(メーカーによって異なる場合が有ります)。
メーカー保証の種類 | 保証期間 |
---|---|
一般保証 | 3年又は6万km |
特別保証 | 5年又は10万km |
塗装・錆の保証 | 塗装面の錆:3年 錆による外板の穴:5年 |
延長も可能
一般保証は初回車検時、特別保証は2回目の車検時に保証期間が切れてしまいます。それ以降の修理は、当然有償です。
そこで保証期間を延長したい人向けに、各メーカーは延長サービス商品を販売しています。例えば、以下のような商品です。
- トヨタ・・・保証がつくしプラン
- 日産・・・グッドプラス
- ホンダ・・・マモル
一般保証を2年間延長する商品(保証期間3年⇒5年)や一般保証と特別保証をさらに2年間延長する商品(保証期間5年⇒7年)などが有ります。
ただし、これらの商品は有料です。また、基本的に各メーカーの販売会社等に車検を依頼する事が条件となっています。あと、メーカー保証とは保証内容が異なる場合が有ります。
保証を受ける際の注意点
保証対象である故障を修理してもらう為には、基本的に販売店又は同メーカーの修理工場などに持ち込む必要が有ります。どこの修理工場でも良いわけではないので注意が必要です。
なお、保証を受ける際には当然保証書が必要になるので、大切に保管しておきましょう。
また、故障が保証対象で有ったとしても、正しい整備・点検などをしていなければ、保証修理を断られる可能性が有ります。以下の点を守るようにして下さい。
- 取扱説明書通り車を使用している事
- 日常点検・定期点検などの実施
- 実施した点検・整備が記録された定期点検記録簿の提示
- 定期的に交換が必要な部品を交換している事 等
その他、取扱説明書や保証書に記載されている注意事項を守って、いざという時に保証をしっかりと受けられるようにしておきましょう。