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スリップサインが出ているタイヤ(溝がないタイヤ)は交換してから車の査定に出すほうが良いのか?

車を売ろうと思ったけど、タイヤを見るとスリップサインが出ていた(いわゆる丸坊主の状態)という事が有ります。

タイヤの残り溝が少ない場合、タイヤを交換してから査定に出した方が良いのでしょうか?それとも、そのままの状態で査定に出した方が良いのでしょうか?以下で見ていきましょう。

そもそも「スリップサイン」とは?

タイヤのサイドには、「これ以上擦り減った状態で走行すると危険ですよ」というサインが△マークで表示されています。このマークがスリップサインで、1つのタイヤに4〜9ヶ所程度有ります。

スリップサイン

普段タイヤをじっくりと見る機会はあまり無いかもしれませんが、下の画像の様に、タイヤには太い溝の間に1段高くなっている部分が有ります。この高くなっている部分がスリップサインで、最低ラインの溝の深さである1.6mmに設定されています。

スリップサイン2

スリップサインが出ている状態で道路を走るのは危険(特に雨天時)ですし、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第三節167条3項」によって、1.6mm以上の溝が必要と規定されており、残り溝が1.6mm未満の場合は整備不良車として判断されます。

整備不良車の運転は道路交通法第63条で禁止されているので、違反として取締りを受けたとしても文句は言えません(タイヤの溝の件を単独で取締りされる事は滅多に無いでしょうけどね)。

スリップサインが出ている(残り溝1.6mm未満)場合の評価

査定においては、タイヤの溝が残りどれくらい有るかによって評価が異なります。溝がたくさん残っていれば加点されるし、溝が少なければ減点されるといった感じです。

日本自動車査定協会(JAAI)の定める中古自動車査定基準によると、タイヤの残り溝の深さ毎の評価は以下の通りとなっています。

インチ\残り溝1.6mm未満1.6mm以上5mm以上
19以上-3508
18-3007
17-2506
16-1705
15-1304
14-1003
13以下-902

参考:ランフラットタイヤ(パンクしても100km程度はそのまま走る事が出来るように設計されたタイヤの事)も上の表で評価します。また、オフロードタイプ系や、商用車・トラック系のタイヤについては別途基準が有ります。

スリップサインが出ている場合は、タイヤのサイズにもよりますが1本につき9点〜35点の減点(1点につき1,000円)となっていますね。逆に、溝が残っていても基本的には加点が無く、5mm以上残っていたとしても2〜8点の加点に過ぎません。

なお、スペアタイヤが欠品している場合や、ホイール交換が必要な場合はサイズに応じて減点となります。また、タイヤ修理キット欠品の場合は15点の減点となります。

査定前にタイヤを交換した方が良い?

上記の通り、スリップサインが出ているタイヤは査定時にマイナス評価となります。では、査定に出す前にタイヤを交換しておいた方が良いのでしょうか?答えはNOです。

タイヤは安い物だと1本当り3〜6千円位のものも有りますが、安物のタイヤに交換すると査定士に簡単に見抜かれてしまいます。また、タイヤは購入費用だけでなく、交換の工賃(バランス調整込み)も必要で、大体1本当り2千円程度はかかります。

一方で、タイヤを新品に交換しても上述した様に大した加点はされません。従って、査定前に敢えてタイヤを交換する事はせずに、そのまま査定に出した方が良いという訳ですね。

車を少しでも高く売りたいのであれば、タイヤの交換について悩むよりも、無料一括査定を利用して複数の業者から査定を受ける方が近道ですよ。

コラム:スペアタイヤと応急用タイヤの違い?

スペアタイヤと聞いて思いつくのは、走行時にタイヤのパンクなどに備えて車に積んでいる替えのタイヤですよね。しかし、厳密には車に積まれているタイヤは「応急用タイヤ」で有る事が多いのです。

スペアタイヤ

応急用タイヤは「テンパータイヤ」や「テンポラリータイヤ」とも呼ばれ、ノーマルタイヤよりも若干小さくて細い作りとなっています。

これは、標準サイズのタイヤを乗用車のトランクに積む事で、トランクの容量が過度に減ってしまわない様にする為です。応急用タイヤは、読んで字の如く応急用なので、長距離を走る事は想定されていません。

一般的に、時速80キロ程度までしか耐える事は出来ず、走行距離もおおよそ100kmくらいまでと考えておいた方が良いでしょう。

一方の純粋な「スペアタイヤ」は、標準装備しているタイヤと同じサイズのタイヤを指しています。

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