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スウェーデン

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スウェーデンのボルボは、1980年頃に「セル生産方式」を実現しました。

セル生産方式を導入する前は、ベルトコンベアを用いて作業を細分化し大量生産を行っていました。フォードの大量生産方式と同様の方法ですね。しかし、この方式は労働意欲の低下を招き、離職率を高めてしまうという欠点がありました。

そこで、ボルボは大量生産方式ではなく、少人数のチームで車1台を最初から最後まで組み立てる「セル生産方式」を採用した工場を建設しました。

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セル生産方式とは~そのメリットとデメリット~

セル生産方式とは1人、または複数のチームを「コ」の字型などに配置して、製品を完成まで組み立てる「生産方式」を言います。

■メリット

  • 消費者ニーズの多様化による「多品種少量生産」に適している
  • 作業中の在庫を抑える事が出来る
  • 製品完成までを受け持つ事で、労働者の「責任感」と「労働意欲」が向上する 等

■デメリット
  • 労働者が完成までの全工程を担当するので、多能工である必要がある
  • 各労働者の熟練度によって、各セルで生産性や品質に差が出る
  • 全工程の作業を担当出来るようにする為に、教育時間を要する 等

ボルボは高い離職率に対応するために、セル生産方式のメリットの一つである「労働意欲の向上」に着眼して、セル生産方式を採用しました。それと同時に、労働組合との交渉により、労働者を大切にする工場の建設にも着手しました。

■労働者を大切にする工場設備

  • リフト付きステーション
  • 回転装置付きステーション 等

両ステーションともに、電動で車のボディの上下を入れ替えたり、回転させる事で、労働者が立ったまま作業出来るようにする設備です。

このような設備とセル生産方式によって、労働者の意欲が向上し結果として高い生産性と品質を実現する事が出来ました。

販売台数の低迷により、ボルボのセル生産方式の工場は今現在閉鎖されてしまいましたが・・・。

現在、セル生産を導入しているのは?

セル生産方式の特徴は「多品種少量生産」に適している点です。つまり、セル生産方式は、製品ライフサイクル(市場投入されてから売れなくなるまでの期間)の短い製品、または携帯やPCなどの消費者の需要が多様な製品に適しています。

そのため、セル生産方式は携帯などの家電製品を扱っている企業の多くで、取り入れられています。

では、自動車産業ではどうなのでしょうか?

まず、自動車の製品ライフサイクルについてです。自動車は携帯などに比べるとその期間は短く有りません。10年ぐらいモデルチェンジをしない自動車も有りますからね。

一方で、消費者の需要に関しては、自動車が全く普及していなかった20世紀前半の頃と比べると「色んな自動車(車種・色など)に乗りたい」という「多様な需要」に変化しています。

20世紀前半に販売されていたT型フォードが良い例です。黒一色しかなく全く性能に違いの無い自動車を大量生産していましたが、それでも購入する人は沢山いました。現在は、同一車種でも、様々な需要に対応出来るように何種類もの色・走行性能などをラインナップし選択出来るようにしています。

つまり、差別化された自動車を生産する必要が有るわけです。そして、差別化を図る上で重要になるのが「自動車の各部品」です。例えば、走行性能に差を付ける為にはエンジンを差別化する必要が有ります。また、見た目に差を付けるなら、ボディの形状や色に変化を付ける必要が有ります。

そのため、自動車産業においてセル生産方式が採用されやすいのは、部品を製造している企業と言えます。実際に、自動車部品を製造しているメーカーの子会社などは「セル生産方式」を採用しています。

参考:ジャスト・イン・タイム(JIT)方式を始めとして革新的なトヨタの生産方式

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