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GMのシボレー

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アメリカ自動車産業のビッグスリーの一角を担うGM(ゼネラル・モーターズ)は、2009年6月に破産法を申請し、破綻に追い込まれました。

参考:アメリカの自動車業界のビッグスリーが破綻した理由

その後、アメリカ政府が大株主となり国有化され、再建の道を歩む事になります。

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新生GMの誕生

新生GMは社名を「ゼネラル・モーターズ・コーポレーション」から「ゼネラル・モーターズ・カンパニー」へと変更しました。

社名の変更と共に、改革の課題として3つの「C」を掲げます。

  • Customer(顧客重視)
  • Car(車)
  • Culture(企業文化)

一番重要視しているのが「Customer(顧客重視)」です。

顧客重視の経営の例

新たに開発した車の事前公開において、顧客の反応が芳しくなかった場合には、販売を中止する事もありました。

以前のGMでは顧客がどう思うかよりも、利益を優先し生産・販売の決定をしていました。この事例は変革が行われていると窺えます。また、こういった決定を迅速に行えるように、経営委員会を設立して、迅速な意思決定を可能にする経営体制を整えています。

そして、最も変化したのは「企業の規模」です。破綻前は、世界各地に工場を構え、従業員数は200万人とも250万人とも言われていました。

新生GMではリストラを行い、工場の数を47から30に、そして労働者・ディーラーの数も削減して、スリムなGMへと変貌を遂げています。(一度破綻しているので、当たり前ですけどね。)

また、以前販売していたポンティアックやハマーを廃止し、販売モデルを絞る事で経営資源を集中して投資する方針へと舵を切りました。

経営は回復基調

新生GMは経営改革が功を奏し、回復基調へ向かいます。

()内の数字は損失を表します。

会計期間純損益
2007年(387億ドル)
2008年(309億ドル)
2010年46億ドル
2011年75億ドル
2012年48億ドル
2013年38億ドル
2014年28億ドル

* 2009年の数値は、破産法手続きによる特別損益が計上されているので省略しています。

2010年11月にはニューヨーク証券取引所に再上場を果たします。公的資金を投入した大株主のアメリカ政府は、株の売却等により公的資金を全額回収する事に成功しました。

見事に再建を果たしたかのように見えるGMですが、欧州では信用不安がまだ根強く残っていて、苦戦が続いています。また、2014年に再建後最低の純利益額となった原因は、イグニッションスイッチの不具合によるリコールです。約160万台を回収し無償修理した事で利益が圧迫されました。

このリコール問題は、利益だけではなく新生GMの信用性にも影響を及ぼします。

隠蔽体質への不安は残る

GMはイグニッションスイッチの不具合を2001年に把握していたにも関わらず、10年以上も放置し隠蔽していた事が大きな問題となりました。この時、GMにはリコール遅れとして「制裁金3500万ドル」が課されています。

2001年というと、旧GM体勢の問題と言えます。しかし、新GM体勢になってからリコールをするまで、約9ヶ月もの時間を要した事は未だに「隠蔽体質」が残っていると、疑われても仕方が有りません。

新生GMの船出の際に「3つのC(顧客重視・車・企業文化)」を改革の重要課題として掲げたはずのなのに、残念な話です。

ただ、「放置」していた旧体制と、リコールの届出は遅れたもののしっかりと対処した新生GMには、明らかな違いがあるのも事実です。改革の手を休める事なく、もっと良い方向へ向かっていって欲しいですね。

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