加入している自動車保険が、自分に最適なものかどうかをしっかりとチェックしていますか?
自動車保険は万が一の時に備えて加入するものです。契約内容を見直すのを怠って、万が一の際に補償が受けられないというのでは意味が有りません。また、「もっと保険料を安く出来たのに、見直しをしなかった為に高い保険料を払い続けていた」というのももったいないですよね。
そこで、ここでは自動車保険の見直しをするタイミングや、チェック項目について見ていきましょう。
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自動車保険を見直すタイミング
基本的に、自動車保険は1年契約なので、毎年契約を更新するかどうかを決めなければなりません。
従って、特に大きなイベントが無い限りは1年に1度見直しをする事になります。なお、契約更新時期が近づくと加入中の保険会社から契約更新の案内が届くので、「いつまでに!」と覚えておかなくても大丈夫です。
自動車保険は、契約期間の途中でも随時契約内容を変える事が出来ます。契約内容の変更が必要となった場合は、満期まで待つ必要は無く、すぐに保険会社や代理店に連絡して手続をしましょう。
しかし、以下の様なイベントが有った場合は、契約内容の見直しが特に重要となります。
- 家族構成が変わった
- 引っ越しした
- 一定の年齢に達した
- 車が増えた(減った)
以下で1つずつ内容を見ていきましょう。
家族構成が変わった
「家族構成が変わった」といっても新しく子供が生まれたという事では有りません。ここでいう家族構成が変わったというのは、自動車保険に加入している車を運転する人が増えた(減った)、という事を意味しています。
つまり、結婚(離婚)したり、子供が大きくなって免許を取得した様なケースが該当しますね。
自動車保険の保険料は、運転者の範囲によって異なります。車を運転する人が契約者のみであれば、保険料は安くなりますが、契約者本人以外にも運転する方がいる場合は、補償範囲を広げなければならないので、保険料は高くなります。
家族構成が変わっても「追加の保険料を払うのが嫌だから」と契約内容を変更したがらない方もいるかもしれませんが、ちょっとの保険料をごまかした結果、後々補償が効かずに痛い目に遭う事も有るので、運転者の範囲は必ずチェックする様にしましょうね。
引っ越しした
引っ越しをした時は、保険契約を変更する必要が有ります。というのも、引っ越しをすると車検証の登録内容が変わるので、自動車保険もそれに合わせて変更しなければならないからです。
また、それだけでなく、自動車保険の保険料は、同じ補償内容でも都道府県によって異なるので、引っ越しをした際に契約内容を見直すと、保険料が下がる事が有るのです(もちろん、逆に上がってしまう事も有りますけどね)。
地域別の保険料については「都道府県別の自動車保険料比較~一番安いのは沖縄県」で解説しているので、参考にしてみて下さい。
一定の年齢に達した
自動車保険の保険料は、運転者の年齢によっても異なります。基本的に、若い方は交通事故のリスクが高く、年を重ねて行く毎に運転は上達し事故のリスクが減るとされているからです。
なお、契約者の年齢については契約時に生年月日が必要となるので、特に補償の範囲を決める際に考えなくても問題有りません。しかし、契約者以外にも運転者がいる場合は、補償の範囲に入れたい方のうち、一番若い方の生年月日によって保険料が変わって来るので、補償対象者の年齢が重要となるのです。
一般的に「21歳以上・26歳以上・30歳以上・全年齢」といった年齢区分が設けられているので、補償対象者のうち最も若い方がいずれかの年齢に該当する事になったら、契約内容を見直す必要が有りますね。
車が増えた(減った)
今まで車を1台しか持っていなかった方が、2台目を購入する場合、保険の契約を見直す必要が有ります。
自動車を複数持つ場合は、それぞれの自動車に対して保険をかける必要が有りますが、通常は2台目の保険契約は等級が6からのスタートになります。
しかし、「セカンドカー割引」を受ける事で、等級を7からスタートする事が出来ます。また、「ノンフリート多数割引」を受ける事で、保険料の割引を受ける事も出来ます。
これらは、知らないと損する典型的な保険料割引制度の1つですね。
自動車を2台持ちしている人の自動車保険(任意保険)の考え方や割引制度
特約の見直しは随時!
保険会社は各社、基本的な補償に付帯させる様々な特約を用意しています。交通事故が起きたときに示談交渉をしてくれる弁護士への費用を補償してくれる「弁護士費用等補償特約」や、対物賠償責任保険が満額支払われない場合の補償をしてくれる「対物超過修理費用特約」などが有名ですね。
これらの特約は、保険会社によってある程度差が出る部分ですし、新しい特約が登場する事も有るので、常に自分に合うお得な特約の有無を調べておきたいですね。
また、全く必要の無い特約までガチガチに付帯させている方が結構います。自分の生活スタイルと特約の内容を照らし合わせて、必要の無い特約はカットする様にしましょうね。
なお、特約だけでなく基本補償の部分にも言える事ですが、各社、リスク細分項目で重視するポイントが変わるので、契約の条件や補償内容が結構頻繁に変更されます。
変更内容は、各社ホームページの普通保険約款や重要事項説明書のページで見る事が出来ます。「保険始期日が○年○月○日以降の契約はこちら」といった感じで詳細が掲載されているので、何が変更されるのかは定期的にチェックしておいた方が良いでしょう。
参考までに、ソニー損保だと以下の様な感じで表示されています。
車両保険の見直しも重要!
車両保険は、交通事故等によって契約している車両が損傷した場合に、修理代を補償してくれる保険です。新車を買った方や、比較的新しい中古車を買った方は車両保険に加入している事が多いでしょう。
基本的には、万が一のときの為に加入しておきたい保険の1つですが、どんな車でも加入した方が良いという訳では有りません。車両保険は他の補償と比べると保険料が高いので、現在加入している人も自分の車の年式や状態などを検討した上で、更新するかどうかを決めていきたいですね。
補償の重複に注意!
自動車保険の見直しをする際に注意しなければならない点として、補償の重複のチェックが有ります。
自動車保険は、基本となる補償や特約がたくさん有るので、しっかりと契約内容をチェックしておかないと補償内容が重複してしまう場合が有ります。
重複していたからといって、万が一の時に補償が受けられないという事にはならないですが、保険料は高くなるのでもったいないですよね。特にガチガチに補償を固める人は、重複し易いので注意が必要です。
補償が重複する原因には、以下の様なものが有ります。
- 家族で車を複数台所有している場合に、各契約で補償内容が重複
- 別途、火災保険や傷害保険に加入している場合に、自動車保険の特約等と重複
上記に該当する方は、1度契約内容を見直した方が良いでしょう。保険料を節約出来るかもしれないですよ。
また、重複しがちな特約等としては以下の様なものが有ります。
人身傷害補償保険
人身傷害補償保険は、契約している車両に乗っている際の事故等により、契約者や同乗者が死傷した場合に、実際の損害額が補償される保険です。
補足:過失割合に関わらず保険金をもらう事が出来ます。また、「搭乗中のみの補償」「搭乗中以外も補償(=一般タイプ)」の2種類に分かれます。
一般タイプは、契約者(=記名被保険者)だけでなくその家族も補償対象となっているので、家族で車を複数台持っている場合、全ての車で「一般タイプ」を選択してしまうと、補償が重複する事になります。どれか1台だけ一般タイプを選択し、その他の車は「搭乗中のみの補償」に限定する様にしましょう。
個人賠償責任特約
個人賠償責任特約は、日常生活でのトラブル(※)で他人をケガさせたり他人の物に損害を与えた場合の損害賠償金を補償する、という特約です。
※:例えば、飼い犬が他人に噛みつきケガをさせた、自転車で走行している時に、歩行者にぶつかりケガをさせたなど。
個人賠償責任保険は、最近特に注目されている保険で、単体で入る事も可能ですし、火災保険や傷害保険などでも付帯させる事が出来ます。知らないうちに、自動車保険以外の保険で特約として付帯させている事も有るので、補償が重複してしまっていないかは確認した方が良いでしょう。
なお、自動車保険の個人賠償責任特約の補償対象も、一般的には契約者とその家族となっている事が多いです。車が複数台有る家庭では、補償が重複している可能性も有るので、1度チェックしてみましょう。
ファミリーバイク特約
原付や125cc以下の小型バイクを持っている方が、自動車保険の特約として付帯させる事が出来る「ファミリーバイク特約」。バイク単体で任意保険に入るのと同様の補償を、かなり安い保険料で受けられるので人気の特約です。
しかし、これも家族で車を複数台所有している際に、重複が生じ易いです。基本的に、ファミリーバイク特約の補償対象者は、契約者だけでなくその家族も含まれます。従って、各契約でファミリーバイク特約を付帯させる必要はなく、いずれかの契約で付帯させれば済みます。
弁護士費用等補償特約
弁護士費用等補償特約は、上記で少し触れましたが、交通事故時の示談交渉や法律相談の費用を補償してくれる、便利な特約です。
この特約も、他の重複し易い特約と同様、一般的に補償対象者が契約者とその家族となっています。車を複数台所有している家族は、各契約で補償内容が重複する可能性が有るので注意が必要です。
車を複数台持っている事により補償内容が重複していたというケースでは、どれか一台だけ特約を付帯させて、他の契約の特約は解約する事で重複が解消されます。
しかし、特約を付帯させている車を売却してしまった場合、補償が切れてしまうので、他の契約で改めて付帯させなければならない、という点は覚えておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?自動車保険は、基本的に年に1度の見直しで良いですが、何かイベントが起きた場合は、随時見直しいく必要が有る事が分かりましたね。
また、補償の重複は保険料の無駄なので、これを機に重複がないかチェックしてみてはどうでしょう。
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