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生産方式

自動車メーカー「トヨタ」の生産方式は、現在の多様な需要に適合するように、一つのラインで複数の車種を生産する「フレキシブルな生産方式」です。

1900年代初頭に発展した「フォードの同一モデルの大量生産方式」を「剛」とすると、トヨタの生産方式は「柔」と表現出来ます。

参考:ヘンリー・フォードを大金持ちにしたフォードの大量生産方式とは

今回は「トヨタの生産方式」について見ていきます。

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ジャスト・イン・タイム(JIT)と自働化

トヨタの生産方式を語る上で、「ジャスト・イン・タイム(JIT)」と「自働化」は欠かせません。

ジャスト・イン・タイム(JIT)とは

トヨタ生産方式は、1つのラインで複数の車種を生産するので、多様な部品の調達が必要になります。この生産体制と部品の調達を効率良く行う方法が「ジャスト・イン・タイム(JIT)」です。

ジャスト・イン・タイム(JIT)は「必要なものを、必要な時に、必要なだけ」生産又は調達する事を言い、無駄な「仕掛・部品在庫」や「物流」などの排除に役立ちます。

そして、ジャスト・イン・タイム(JIT)を支える管理方式が「かんばん方式」です。

かんばん方式

参考:ジャスト・イン・タイムについて(トヨタ公式サイト)

■かんばん方式
かんばん方式とは、補充式の造り過ぎを防ぐ管理方式を言います。

主に「仕掛けかんばん(前工程)」と「引き取りかんばん(後工程)」を用います。後工程は前工程の部材・部品を調達する際に付いている「仕掛けかんばん」を外し、「引き取りかんばん」を付けて後工程に運びます。前工程は、外された「仕掛けかんばん」の指示に従い部材を製造します。

これにより、後工程の指示に従って前工程が製造する事になるので、造り過ぎを防ぐ事が出来るわけです。このやりとりが各前後の工程間で行われる事で、組立工程全体で無駄の排除が可能となります。

また、かんばんの滞留具合によって、生産の進捗度やトラブル等の把握にも役立ちます。そのため、リアルタイムに製造指示を伝達出来る「電子かんばん」が導入された現在でも、紙のかんばんは利用されています。

■生産の平準化
かんばん方式を支えるのが「生産の平準化」です。生産の平準化とは、生産量のばらつきを作らない事を意味します。

ばらつき

生産量にばらつきがあると、生産量の少ない月には、作業員や設備が余分になり製造コストの増大に繋がってしまったり、また納品まで時間が掛かり商機を逃してしまいます。逆に、生産量が多い月には、完成品の在庫を必要以上に抱えてしまいます。

そのため、トヨタでは生産量を一定にして、こういった問題が起きないように生産計画を立てています。また、人気車種の注文が多数あったとしても、その車種だけを工程で製造する事はせず、他の車種も混ぜて作るようにしています(これも平準化の一種)。

受注が少ない月は完成品の在庫が余るのでは?と思った人もいるでしょう。トヨタは、販売会社も系列のディーラーである事から、販売会社に一定量の完成品引き取り義務を課しています。営業の腕の見せ所という事でしょうか。

つまり、トヨタのジャスト・イン・タイムは、需要の乱高下が少なく、生産と販売が同期可能な企業に向いていると言えます(トヨタ生産方式を取り入れても、必ず成功するわけではないという事ですね)。

■標準作業化
最後に、各作業の標準であるやり方などをマニュアル化する事で、効率・安全・品質を確保しています。

個々の作業者が違う方法で作業を行ってしまうと、効率や品質に違いが生まれてしまうためです。また、現場の管理者にとってもマニュアルがある事で、作業者を監督しやすくなるメリットも有ります。

自働化(ニンベンの付いた自動化)

「自働化」とは、製造過程で製品品質の異常や設備の異常などが発生した時に、自動で製造設備が停止又は作業者が設備を停止出来る事を言います。

■自働化のメリット

  • 不良品の流出を防ぐ事が出来る
  • 異常の原因を究明・解決し、品質向上に繋げる
  • 機械が自動で停止する事で、機械の監督に人数を掛けずに済む 等

機械をただ「自動」で動くものとして捉えるのではなく、機械自体に品質を判断する「働き」をさせる。そして、機械を監視・監督する人間にもただ見るだけではなく、異常の原因を解明し品質の向上に努めさせる「働き」をさせる。これらが「ニンベンの付いた自動化」とされる所以であり、重要な考え方なのです。

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