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メーターの改ざん

メーターの改ざん

中古車を買う際の不安要素として、「メーターが改ざん(巻き戻し)されていたらどうしよう」というものが有りますよね。

例えば、実際は20万キロ走っている中古車が、メーターを巻き戻して8万キロとして売り出されていたらどうでしょう。走行距離以外の点に大きな問題が無ければ、魅力的な車と映ってしまうかもしれません。

しかし、8万キロとして売り出されていたとしても、走行距離20万キロの車である事に変わりは有りません。従って、走行距離相応に車が傷んでいて、すぐに不具合が生じたり故障したりする可能性が有ります。

そこで、ここでは中古車のメーター不正や改ざんを見破るのに役立つチェックポイントを紹介します。

最近はメーター不正の取締りが厳しいが・・・。

最近はメーター不正に対する取締りが厳しく、業者オークションでも不正が無いかのチェックをしています。しかし、検査員の目でもメーターの改ざんを見つけられず、そのまま取引される事も有るのです。

そこで、落札した車のメーターが改ざんされていた場合、出品者は落札者に対してキャンセルペナルティを払い、さらに戒告やオークションへの参加制限、除名等の罰則()が科されます。1度メーター改ざんが発覚すると、その販売店の評判は一気に地に落ちますし、最悪の場合逮捕される方もいる様です。

:科される罰則の内容はオークション会場毎に決められており、出品者の故意かどうかなどによって異なります。

メーター不正の取締り

オークション会場の対応により、メーター改ざんを行う悪徳業者は減って来ていると期待したいのですが、そうもいきません。いわゆる2重車検()は無くならないですし、最近の主流であるデジタルメーターを改ざんする機械がネットなどで簡単に手に入るので、メーター改ざんは一向に無くならないのが現実ですね。

:車検証に直近2回の車検時の走行距離しか記載されない事を逆手にとり、短期間の間に2回車検を受けて過去の走行距離を分からなくする手口。

ディーラー側としても、明らかに疑わしい場合であればともかく、通常はメーター不正についてそれほど注意せずに、表示されている走行距離を信用する傾向に有る様です。新車から5年以上経つとメーカー保証が受けられないので、「そろそろ壊れてもおかしくないかな」という想いが心の中に有るのでしょうね。

従って、メーター不正を見破るコツは「自分で」ある程度養っておかないといけません!

参考:本題とは関係無いですが、納車直後の新車は走行距離が0kmだと思っている方がいる様です。しかし、納車までに点検等で動かす事が有るので、実際には50km前後を指している事が多いですね。

メーター改ざんを見破るチェックポイント

では、具体的にどういった箇所をチェックすれば、メーター改ざんを見破る事が出来るのでしょうか?以下でいくつかポイントを見ていきましょう。

運転席周り

シートのヘタリ

メーターを改ざんしている車は、15万キロ走っていても5万キロ程度しか走っていない事になっています。しかし、例えメーター上の走行距離が少なかったとしても、実際にはそれなりに古い車なので車内が痛んでいる可能性が高いです。

参考:通常、走行距離が5万キロを超えたくらいから徐々に変色やスレが生じて来ます。

例えば、走行距離の割にシートのヘタリが大きい場合や、ハンドル・シフトノブ()・アクセルペダルなどが異常に擦れている場合は、メーター改ざんの可能性が有ります。

:外車の中には擦れやすい車種も有るので、擦れているからといって一概にメーター改ざんだと言い切る事は出来ません。

メーター

メーターの数字部分(アナログの場合)に、線キズや差しキズが無いかチェックしましょう。数字部分にキズが付く事は普通であればあり得ないので、キズが有る場合はメーター改ざんの可能性が高いです。

また、数字の並びが悪い場合や、メーターパネルを取り付けているネジの頭が崩れいている場合も疑わしいですね。

オイル交換のシール

ガソリンスタンドや整備工場などでオイル交換をすると、オイル交換時点の走行距離を記録したシールが貼られています。

これが剥がされている場合は、走行距離を隠そうとしている可能性が有るので注意が必要です。

タイミングベルト

タイミングベルト

タイミングベルトが交換されているかどうかも確認しましょう。「交換されているなら、しっかりとメンテナンスがされているので問題無いのでは?」と思うかもしれませんが、違います。

タイミングベルトは、10万キロを目安に交換します。つまり、走行距離が10万キロに達していないのに交換している様な場合は、メーターを改ざんしている可能性が考えられるのです!

参考:タイミングベルトを交換すると、オイル交換の様に交換時点の走行距離が書かれたシールをエンジンルーム内に貼ります。巧妙な業者はこのシールを外していますが、たまに外し忘れている事が有るのでそこから発覚することも有りますよ。

車の主要消耗品のメンテナンスまとめ~交換時期の目安も一覧に

消耗品

車の消耗品類

新車の場合、一般的にエンジンや足回りは「3年又は6万km」、その他の消耗品に関しては「5年又は10万km」といったメーカー保証が付いています。これは、顧客サービスの意味も有りますが、保証期間中に故障する事は無いという自信が有るとも考えられますよね。

自動車のメーカー保証の内容や期間

ところが、保証期間内にも関わらずやたらと消耗品類が故障したり、オイルのメンテナンスをしているのにエンジンやミッションなどが故障する様な場合は、メーターが改ざんされていて実際はかなりの距離を走っている事が疑われます。

参考:新車のメーカー保証は中古車を購入したときに引き継ぐ事が出来ますが(関連記事:「保証継続」手続を行えば中古車でも新車のメーカー保証が受けられる)、メーターが改ざんされている様な車には保証書が付いていない筈ですから、メーカー保証は使えないでしょうね。

整備手帳

整備手帳(定期点検整備記録簿)に記載されている走行距離を見る事で、メーターの改ざんを発見出来る事が有ります。

定期点検整備記録簿

定期的にメンテナンスを受けていれば、その都度整備手帳に走行距離が記載されているので改ざんの可能性は低いと考えられます。一方で、整備手帳が無かったり有っても全然記入されていない場合は、メーターが正しいと立証するものが有りません。従って、メーター改ざんの可能性は格段に上がると考えて良いでしょう。

但し、整備手帳が無い中古車は普通に取引されているので、整備手帳が無いという理由だけで「メーターが改ざんされている」と決めつける事は出来ません。

メーターの故障により交換を余儀なくされた場合は、整備手帳や保証書に何キロ時点で交換したかを記載する事になっています。特に、走行距離は保証の期限にも関係するので、ディーラーによっては厳しく管理している事も有る様ですね。

査定表(状態図)

中古車販売店は業者オークションで仕入れる事が多いのですが、オークションに出品された車には査定表が必ず付いています。

査定表には、車の基本的な情報や修復歴の有無など様々な項目が記載されており、「走行距離」もその中の1つです。ここが「」や「」になっている場合は、「実際の走行距離は何キロか分かりません」という事を意味してるので、メーター不正の可能性が把握出来ますね。

但し、全ての販売店で状態図を見せてくれるとは限らないです。見せてくれない場合は理由を聞いた方が良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?車は高い買物です。「せっかく買ったのにメーターが改ざんされていた」という事が無い様に、ある程度は自分でチェック出来る様にしておきたいですね。

なお、ここで紹介した方法以外にも「走行メーター管理システム」で確認したり、運輸支局で過去の所有者情報を入手してメーター改ざんの有無を確認する方法も有ります。

中古車購入後にメーター巻き戻しの可能性が浮上した場合の対処方法

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