自動車を購入・維持していくには、様々な費用を支払っていかなければなりません。
そこで今回は自動車にかかる税金・費用を紹介したいと思います。
この記事の目次(もくじ)
自動車の税金
まず、自動車にかかる税金についてです。
- 自動車取得税
- 自動車税
- 自動車重量税
- 消費税
なお、軽自動車に関する税金については以下の記事を参考にして下さい。
自動車取得税
自動車取得税は、購入時に課税される税金です。税額は車両本体価格だけでなく一部のオプションの価格も含めた金額に税率3%を乗じて計算されます。
中古車も課税対象ですが、初度登録からの経過年数が考慮されるので、古い車などは非課税になる事が多いです(取得価額が50万円以下は非課税)。
■詳細記事
自動車取得税の計算方法・税率
中古車の自動車取得税の計算方法と課税標準額
自動車税
自動車税は4月1日時点の所有者に課税される税金です。5月に納税通知書が送付され、納付期限は5月末です(参考:自動車税の納付期限と滞納した場合の延滞金)。
納付する税金は、排気量に応じて規定されています。例えば、1L超~1.5L以下の自動車は34,500円、6L超の自動車は111,000円です(エコカー減税非適用です)。
年度途中に自動車を購入する場合は、購入翌月から年度末までを月割で計算して納付する事になります。例えば、12月に購入した場合は、3ヶ月分の自動車税を納付します。
なお、中古車を購入する場合は都道府県に納付する義務は有りませんが、販売店に年度末までの期間に相当する金額を支払う場合が有ります(車両本体価格に含まれている事も有るので要確認)。
■詳細記事
自動車税の金額一覧とグリーン化税制・特例による減税額
自動車重量税
自動車重量税は、購入時と車検時に課税される税金です。2・3年分をまとめて支払う事になります。
納付する税金は、車検証に記載されている車両重量に基づいて規定されています。例えば、1t超~1.5t以下の自動車は、3年分が36,900円、2年分が24,600円となっています(エコカー減税非適用)。
■詳細記事
自動車重量税の金額・早見表【平成27年改正のエコカー減税反映済】
消費税
当然ながら自動車も消費税の課税対象です。車両本体価格だけでなく、オプションや代行費用などにも課税されます。また、車を維持していく中で、ガソリン代や部品代などにも課税されます。
税金以外の費用
次に税金以外の費用についてです。主な費用は以下の通り。
- 自賠責保険
- 任意保険
- 車庫証明
- メンテナンス
- リサイクル預託金
- 登録手続き等
- 車検
- 納車費用 等
自賠責保険
自賠責保険は、購入時や車検時などに支払いが発生します。契約期間は、車検の有効期間をカバーしておかなければなりません。2年ないし3年といった長期の契約期間となります。
■詳細記事
自賠責保険料金表
任意保険
任意保険への加入は、文字通り”任意”です。そのため、加入しなければ発生しない費用です。しかし、自賠責保険の補償対象は「対人」のみであり、また補償額に限度が有ります(補償限度額120万円)。事故を起こした時の事を考えると、加入しておいた方が良いです。
保険料は契約者や車両、補償内容などによって異なります。
■詳細記事
車両保険を含む自動車保険料の相場を年代別で紹介
車庫証明
車庫証明の費用は、購入時や住所変更時などに発生します。証明書の申請料金は3,000円弱です(都道府県によって若干異なります)。業者に代行してもらう場合は、別途代行手数料が発生します。
■詳細記事
車庫証明とは?取り方や取得要件・申請方法などの総まとめ
都道府県別の車庫証明申請・取得にかかる料金・費用まとめ
メンテナンス
定期的な点検・部品交換は、自動車の安全性を確保し、また寿命を長くするために必要です(24ヶ月点検などは法定されています)。
放置しておくと、該当箇所だけでなくその他の箇所にも悪影響を及ぼし、かえって修理代が高くなる事も有ります。そうならない為にも、定期的に点検・部品交換を行っておきましょう。
■詳細記事
車の主要消耗品のメンテナンスまとめ~交換時期の目安も一覧に
24ヶ月定期点検整備のチェック項目と点検整備記録簿への書き方
リサイクル料金
リサイクル料金は、自動車の購入時に発生する費用です。金額は車種によって異なります。
ただし、リサイクル料金の実質的な負担者は「最終所有者(廃車した人)」です。そのため、車を売却する際に買取店又は買い手から支払ったリサイクル料金を受け取る事になります。
■詳細記事
自動車リサイクル法の概要とリサイクル料金の仕組み
登録手続き等
新車購入時の登録手続きや引っ越し時の住所変更手続きなどを行う場合には、手数料(数百円)が発生します(ナンバープレート代が別途必要)。
自分自身で手続きを行う場合は安く済みますが、ディーラーや行政書士などに代行してもらう場合は代行手数料も発生します(代行手数料は業者によって異なります)。
車検
自動車を所有し公道を走行させるためには、定期的に車検を受けなければなりません。車検費用の内訳は、検査手数料や自動車重量税、自賠責保険などです。
車検手続きを所有者自身が行うユーザー車検でも、およそ5万円は必要になります(普通車の場合)。
■詳細記事
車検費用の内訳とディーラーや整備工場等に頼む場合の費用相場
納車費用
納車費用は、購入した車などを届けてもらう際に発生します。車をキャリアカーで運ぶための費用だけでなく、クリーニングや洗車などの費用が含まれる事も有ります。
■詳細記事
車の陸送・輸送にかかる料金の相場