中古車を買う場合、あなたは何を重視しますか?車種や走行距離を重視するという人もいると思いますが、多くの人は「価格の安さ」に最も重きを置いているのでは無いでしょうか?
しかし、安い車で本当に大丈夫ですか?安い車にはそれなりの理由が有るのです。ここでは、安い理由や安い車を買った際にありがちな失敗例を紹介していきます。
価格につられて不良車両を購入してしまわないように、販売店に行く前にしっかりとチェックしておいて下さい!
「安い中古車」はなぜ安い!?
中古車の情報誌や展示場で見ていると、相場よりも安い金額で売りに出されている車を見かける事が有ります。
もちろん販売店が値段を付け間違えているのではなく、その車にはその価値しか無いと判断した上で値決めをしています。
では、なぜ安い値が付くのでしょうか?それには、以下の様な理由が考えられます。
事故車
買おうとしている中古車の値段が、相場よりも安い場合、それは事故車の可能性が有ります。
中古車市場では、無数の中古車が取引されていますが、そのうち実に10%程度は事故車だという調査結果も出ています。
事故車と無事故車の比率~中古車のうち事故車の割合はなんと10%
軽微な事故(例えば後ろから追突されリアバンパーを交換した、駐車場の壁にぶつけてドアが凹んだetc)であれば、しっかりと整備・修理をしている限り走行には特に問題無いでしょうが、それでも買う側としてはいい気分はしないですよね。
どうせ買うなら事故を起こした事の無い車を選びたいでしょう。従って、事故車は人気も下がるので市場価格も下がる事になります。
修復歴車や冠水車
修復歴車は、事故車との違いが分からない方もいるかもしれませんが、車の骨格となる部分(フレームやピラーなど)を損傷、又は損傷した箇所を修復した車の事を指しています。
車の骨格となる部分は、車の強度や走行性能に深く関係しており、ここが損傷していると車の安全な走行や車の強度に影響が出てしまいます。
また、冠水車の場合は、冠水直後は問題が無かったとしても後になって不具合が出る事が多いです。
従って、修復歴車や冠水車は普通の中古車と比べると市場価格は下がる事になります。
購入時には、修復歴が有る車とは言われなかったのに、購入後2ヶ月経った後で整備に出したら、スタッフに「事故に遭ったのですか?○○を修理したみたいですけど」と言われて判明。
販売店に文句を言いに行ったけど、適当にあしらわれてしまった。修復歴有りの車って分かってたら買わなかったのに・・・。
不人気車
市場で人気の無い車種、若しくは車種自体は人気が有るのにボディカラーが奇抜過ぎて敬遠される様な場合、不人気車として市場での価値は低くなってしまいます。
もちろん、不人気車は修復歴車等と違って走行には全く問題ないので、買った後でトラブルに発展する事はまず有りません。従って、ある意味お買い得とも言えます。
人気の度合いを判断する基準としては、3年落ちの中古車相場が新車の半額前後であれば、人気はまずまずで、新車の3分の1以下の場合は不人気車だと思って間違いないでしょう。
不人気車は安くてお買い得なので中古車選びの際は検討の余地あり!
但し、不人気車は安く購入する事が出来たとしても、次に売る時には当然安く買い叩かれる可能性が高いです。いくらまともに走れたとしても人気が無いですからね・・・。
乗り潰す覚悟であれば、不人気車は良いかもしれないですね。
年式が古いor走行距離が多い
日本では、一般的に車の走行距離は「1年に1万キロ」が目安と言われています。そして、10年10万キロが乗り換えのタイミングという流れもあるので、10年以上前の車や走行距離が10万キロ以上の古い車は売るという選択肢を選ばれることが多いです。
また、年数の割りに走行距離が多い車、例えば初年度登録から3年しか経っていないのに走行距離が8万キロ超、などの車は安く取引される事が多いです。
走行距離関連でよく有るトラブルは、何と言ってもメーター改ざんです。
年式の割に走行距離が少なくて見た目も綺麗なのに値段は相場よりもだいぶ安いので、お買い得と思って購入。
しばらく走ると色々な箇所の調子が悪くなり、整備工場に持って行くと「メーター改ざんされてますね、実際はきっとメーターより10万キロ以上はたくさん走ってますよ」と言われて改ざんの事実が発覚。
整備記録が無いor整備されていない車
中古車は前にどんな人が乗っていたか分かりません。丁寧に乗って、定期的なメンテナンスもしっかりとしていた場合は車の状態も良いでしょう。
一方で、メンテナンスをしていない、若しくは荒っぽい乗り方を続けていた様な車は、車の状態は良く無い可能性が有ります。
整備記録(定期点検整備記録簿)が有れば、過去の整備や点検の内容や時期が分かるので問題有りませんが、整備記録が無い場合は不安ですよね。
従って、整備記録が無い車(若しくは整備記録は有っても整備をしていない車)は、一般の相場よりも安い事が考えられます。
まとめ
いかがでしたか?中古車の価格が安い代表的なケースを紹介しましたが、安いからといって無防備に飛びついては危険、という事が分かりましたね。
とはいっても、最近の最近の車は技術も進化しており、頑丈な造りになっています。軽微な事故であればしっかりと修理をすれば問題無いですし、走行距離が多少多くても普通に走行可能です。
購入後すぐに壊れてしまう様な車は、悪徳業者でない限り売らないでしょうから、一般的には安い中古車だからといって、それほど神経質になる必要も無いのかもしれないですね。