車査定マニア
対物

自動車保険に入るとき、補償金額の事をきちんと考えて契約していますか?少しの保険料を削った為に必要な保険金が出なかった、というのでは保険の意味が有りません。

保険には、基本補償や特約など様々な補償が有って複雑ですが、「対人・対物・人身傷害補償保険」は無制限で入るのがオススメです。ここではその理由を見ていきましょう。

事故による高額賠償事例

人身事故や物損事故を起こすと、賠償額は想像を絶する金額となります。

高額賠償

例えば、人身事故では、平成21年12月に起きた41歳の方の死亡事故では約5億2千万円、平成15年に起きた21歳の方の後遺障害事例では3億9千万円といった賠償額が判決で下されています。

また、物損事故では、昭和60年に起きた積荷の事故では約2億6千万円、平成19年に起きたトレーラーの事故では約1億1千万円の賠償額が判決で下されています。(参考:損害保険料率算出機構自動車保険の概況」)

これだけの賠償額を自分で支払う事が出来る方は、なかなかいないですよね。少しの保険料をけちって補償額を低くしてしまうと、後々これだけの賠償額を負担しなければならなくなる可能性が有るのです。

また、人身傷害保険は、交通事故に遭遇した場合に車に乗っていた方に対して保険金(治療費や逸失利益など)が支払われるものです。こちらが被害者となった場合でも、過失が認められてしまうと、損害のうち過失分に対しては支払がされませんが、人身傷害保険に入っているとその部分がカバーされます。

対人賠償保険については、通常は無制限で入る事が必須になっています。人身事故を起こすと、通常は莫大な賠償額が発生するので、契約者に選択の余地を与えない様にしているのでしょうね。

補償額を変えても保険料は殆ど変わらない!?

上述の通り、対人賠償保険については無制限で加入する事が必須となっている事が多いので、基本的に選択の余地は有りませんが、対物・人身障害補償保険については通常は任意で補償額を選べる様になっています。

「自分は運転が上手なので交通事故には遭わないだろうから、保険料が安くて済む様に補償額を下げよう」と考える人はいるでしょう。しかし、実際のところ対物・人身傷害補償保険については、補償額を無制限にしようが少なめにしようが、保険料はそれほど変わりません。

保険料

補償額を変えるとどれくらい保険料が変わるのか、ソニー損保で見積りを取って確かめてみましょう。

:人身傷害補償保険については、保険会社によっては「無制限」が選べない事が有ります。また、対物にも当てはまる事ですが、選べる金額は保険会社によって異なります。

前提条件

契約者:40歳男性(既婚)
ノンフリート等級:15
事故有り係数適用期間:0年
車の型式:ZVW30(プリウス)
使用目的:主に家庭用
走行距離:1年間で9,000km以下
免許証の色:ゴールド
運転者:本人と配偶者
車両保険:無し
付加補償:無保険車事故(無制限)、他車運転特約

対物賠償保険の見積り結果

対物賠償保険の補償額を変えると、どれくらい保険料は変わるでしょうか。なお、人身傷害は3,000万円(車内限定)に設定して見積りを取っています。

結果は以下の通り(いずれも、インターネット割引8,000円控除後)。

 無制限9,000万円5,000万円
保険料25,100円24,750円24,670円
無制限との差額-350円430円

無制限と9,000万円の年間保険料の差額は、たったの350円です!これを負担するかしないかで、将来交通事故に遭遇した時に、補償を受けられるかどうかが変わってくるのです。仮に5,000万円にしたとしても430円しか変わりません。

これだけの差しかないのであれば、無制限で入らないと明らかにもったいないですね。

人身傷害(車内のみ)の見積り結果

次に、人身傷害補償保険について見てみましょう。人身傷害は事故原因の範囲の違いによって「車内のみ補償」と「車内・車外共に補償」に分けられます。ここで見る「車内のみ補償」は、保険契約をしている車に乗っている際に起きた事故のみが補償対象となります。

なお、対物賠償保険は無制限で設定しています。

 無制限1億円3,000万円
保険料27,920円26,220円25,100円
無制限との差額-1,700円2,820円

無制限と1億円との差額保険料は1,700円となりました。3,000万円にしても2,820円しか変わりませんね。

人身傷害(車内外)の見積り結果

最後に、人身傷害補償保険の「車内・車外共に補償」について見てみましょう。「車内・車外共に補償」は、契約車に乗っているときの事故以外に、歩行中や自転車、契約車以外の車(タクシーやバスなど)に乗っている際に起きた事故も補償対象となります。

なお、対物賠償保険は無制限で設定しています。

 無制限1億円3,000万円
保険料30,490円28,090円26,510円
無制限との差額-2,400円3,980円

無制限と比べると、1億円の場合で2,400円、3,000万円の場合で3,980円保険料が安くなりました。

車内のみ補償と比べると、車内・車外共に補償の方が補償範囲が広く、保険料が高くなるので、補償額を減らした時の保険料の影響も若干大きくなりました。

しかし、それでも年間3,980円しか安くなりません。この金額を削る為に、補償額を限定するのはオススメ出来ないですね・・・。

対物は無制限でかけても全額でない!?

上記で、「対人・対物・人身傷害保険は無制限!」と書いて来ましたが、対物賠償保険は1点注意が必要です。それは、対物賠償保険は「時価までの補償」という点に有ります。

対物

例えば、車同士の事故だった場合。相手の車の年式が古いと時価が低く計算されます。しかし、年式の新旧に関わらず修理代はかかるので、修理代よりも時価が低くなる事が有ります。

この様な場合、対物賠償保険では時価額までしか保険金が出ないのです。また、過失がある場合は過失相殺がされるので、その分についても保険金は支払われません。

従って、仮に対物賠償保険を無制限でかけていたとしても、損害額全額に対して保険金が出るとは限らないのです。

そこで、時価と修理額との差額が生じた場合に、その差額を補償する特約「対物超過修理費用特約」に入っておきましょう。対物を無制限にしていれば絶対安心、という訳では無いので注意が必要ですね。

まとめ

いかがでしたか?交通事故を起こすと、その際の賠償額は非常に高額になりがちです。補償額を下げても、保険料はほとんど変わらないので、対人や対物、人身傷害保険は無制限で加入しておいた方が良いですね。

また、対物賠償保険は無制限で入っていても対象物の時価までしか補償されません。是非「対物超過修理費用特約」を付帯させて、万全の補償にしておきたいですね。

安い自動車保険を探すコツ

自動車保険の一括見積

失敗しない車の売り方

愛車の無料一括査定