車査定マニア
8ナンバー

自動車のナンバーというと、3ナンバーか5ナンバーを思い浮かべる方が多いと思いますが、これらの「分類番号」は他にも色々あります。

1ナンバーや3ナンバーなど分類番号による車の種類の違い

ここでは「8ナンバー」に焦点を当てて、どういう車なのかや税金、車検費用について見ていきましょう。

8ナンバー=特種用途自動車

8ナンバーの車は、キャンピングカーや放送宣伝車など、特殊な用途に応じた設備を備えた自動車で、「特殊用途自動車」と言われています。あまり注意して見る事は無いかもしれませんが、警察車両や消防車なども8ナンバーです。

救急車

以前は、分類番号は2桁でしたが平成11年5月から3桁となっています(軽自動車は平成17年1月から)。

特種用途自動車で「88ナンバー」という単語が使われる事がよく有りましたが、3桁に移行してからは新しく88ナンバーとして登録されることは有りません。

特種用途自動車は、国土交通省の「自動車の用途等の区分について(依命通達)」で、使用目的に応じて大きく以下の3つに区分されています。

  • 緊急自動車(13車体形状)
  • 法令特定事業(13車体形状)
  • その他(52車体形状)

そして、「その他」はさらに以下の4つに区分されています。
  • 運搬(15車体形状)
  • 患者等移送(2車体形状)
  • 特殊作業(32車体形状)
  • その他(3車体形状)

8ナンバーの条件・取得方法

8ナンバー車となるには、主に以下の条件を満たす必要が有ります。

  • 特殊設備が運転席以外にあり、その面積が1㎡以上(軽自動車は0.6㎡以上)
  • 特殊設備の面積が運転席を除く合計床面積の2分の1を超える事
  • 積載スペースと乗車スペースの間に適当な隔壁又は保護仕切があること
    (最大積載量500kg以下の場合は、座席の背当てでOK)

かつて8ナンバーの車両は税金面で優遇されていた為に()、1990年代後半頃には税金を安くする目的で乗用車を特種用途自動車(特にキャンピングカー)に登録変更する方がたくさんいました。

:特殊な車両なので公道を走る機会が少ないのに、乗用車等と同様に課税することは不平等だという考えがあった為。

8ナンバー

また、当時は規制も緩かったので、スポーツカーだけど登録上は「キャンピングカー」ということも有りました。この事態を防ぐ為に、2001年以降は規制強化が行われ、構造要件も上記の様に厳格化される事になりました。

最近では、乗用車を構造変更する際には、後述の様に、実際に装備を取り付けた上で陸運局に持ち込まなければならないので、以前の様に実態と登録がかけ離れる事は殆ど有りません。また、現在は税金上のメリットも以前程無いので、諸経費節約の為に8ナンバーにする方は殆どいなくなりました。

8ナンバーへの構造変更手続き

乗用車を8ナンバーの車両に変更する場合、運輸支局か自動車検査登録事務所に自動車と以下の書類を持ち込み、「構造等変更検査」を受ける必要が有ります。(参考:国土交通省「構造等変更の手続き」)

  • 車検証
  • 自動車検査表
  • 点検整備記録簿
  • 自賠責保険証書
  • 認印(手続き代行の場合は委任状)
  • 申請書(2号様式)
  • 手数料納付書
  • 自動車重量税納付書
  • 自動車税納税証明書

:検査に必要な手数料は、審査料として1,700円、車検証交付料として400円の合計2,100円です(小型車の場合は合計2,000円)

なお、検査は通常の車検時に行われる電気系統やブレーキの検査などに加えて、「変更箇所」の検査があります。

税金や保険料等の費用比較

自動車取得税

自動車取得税は、新車価格を基準に税率を掛けて計算されるので、乗用車か特殊用途自動車かによって違いは有りません。

自動車取得税の計算方法・税率~平成29年度には廃止予定!

自動車税

8ナンバーの自動車税は、用途や自治体によって異なります。一般の方で8ナンバーの車に乗ると言えば「キャンピングカー」が多いので、参考に千葉県のキャンピングカーの自動車税を見てみましょう。

総排気量自動車税(年額)
1L以下23,600円
1L超1.5L以下27,600円
1.5L超2L以下31,600円
2L超2.5L以下36,000円
2.5L超3L以下40,800円
3L超3.5L以下46,400円
3.5L超4L以下53,200円
4L超4.5L以下61,200円
4.5L超6L以下70,400円
6L超88,800円

乗用車をキャンピングカーとして改造する場合の車種として、トヨタのハイエースがよく使われますが、ハイエース(GL)で総排気量は2.7Lです。

総排気量が2.7Lの車の場合、乗用登録車の自動車税は51,000円、キャンピングカーとして8ナンバーになった場合の自動車税は40,800円と、年間で1万円程度の差となります。

自動車税の金額一覧とグリーン化税制・特例による減税額

自動車重量税

新車登録時や、車検時に自動車重量税を支払う必要がありますが、自動車重量税の金額(自家用の場合)は乗用車と特殊用途車とで違いはあるでしょうか?

■乗用車の自動車重量税の金額
自家用2年重量税

(参照元:国土交通省

■特殊用途車の自動車重量税の金額
特殊用途2年重量税

(参照元:国土交通省

表を見ると、車重が0.5t以下でない限り、特殊用途自動車の方が自動車重量税は安いですね(軽自動車でも700kg程度あるので、乗用車の方が安いという事はまず無いでしょう)。

なお、特殊用途車の車検期間は「新車時は2年後で、以降は2年毎」となっています。自家用乗用車の車検期間が「新車時は3年後、以降は2年毎」なので、新車時の1年分の差があります。

自賠責保険料

自賠責保険料は車種と契約期間によって金額が変わって来ます。特種用途自動車の場合は、以下の金額になります。(参考:国土交通省

 25ヶ月24ヶ月13ヶ月12ヶ月
霊きゅう自動車10,1009,8907,5007,280
教習用自動車10,1009,8907,5007,280
その他三輪以上の自動車36,12034,90021,16019,910
その他小型二輪自動車17,35016,85011,30010,800
その他軽自動車17,35016,85011,30010,800

:離島以外の地域(沖縄県を除く)の場合です。

一方で、自家用乗用車の自賠責保険料は以下の通りです。

 25ヶ月24ヶ月13ヶ月12ヶ月
自家用乗用車28,78027,84017,31016,350
軽自動車(検査対象車)27,24026,37016,50015,600

キャンピングカーを例にとると、「その他三輪以上の自動車」に該当するので、24ヶ月の場合で自家用乗用車より7,060円高くなります。

まとめ〜ハイエースで比較〜

最後に、キャンピングカーに改造されることの多いトヨタのハイエース(GL・4WD・ワゴン・ディーゼル)で、8ナンバー登録した場合と3ナンバーの場合とでどれくらい税金等に差が出るかを見てみましょう。

車両価格は300万円と仮定しています。

項目8ナンバー3ナンバー
自動車取得税81,00081,000
自動車税(2年)81,600102,000
自動車重量税(2年)16,40032,800
自賠責保険料(24ヶ月)34,90027,840
合計213,900243,640

こうして見てみると、8ナンバーと3ナンバーでそれほど税金等に差額は出ないですね。純粋にキャンピングカーとして利用するのであれば良いでしょうが、「金銭的な負担を減らす為に8ナンバーにする」、という事はやめた方が良さそうですね。

失敗しない車の売り方

愛車の無料一括査定

ズバット車販売サービス

中古車無料検索サービス