車査定マニア
自社ローン

車を購入する時には、自動車ローンを組む場合が多いですよね。自動車ローンの種類の1つに「自社ローン」と言われる物が有ります。知らない人もいるのではないでしょうか?

今回は「自社ローン」について紹介してから「自社ローンを組む事は有りか無しか」について考えてみたいと思います。

そもそも自社ローンとは

自社ローンとは、ジャックスやオリコなどの信販会社を介さずに、自動車販売店から車を分割払いで購入する方法です。

主な特徴は以下の3点です。

  • 金利は0%
  • 審査基準はかなり甘い
  • 取り扱っているのは中古車販売店(*1

*1 自社ローンは基本的に中古車が対象ですが、自社ローンを取り扱っている中古車販売店が新車を販売していれば、新車も対象となります。

自社ローンの金利は基本的に0%だが・・・

自社ローンの最大の特徴は「金利0%」という点です。信販系の自動車ローンの金利は概ね8%前後なので、かなりお得に感じますよね。ですが、金利を0%に設定しているのは、企業努力の賜物ではなく、そのように設定せざるを得ない理由があるんです。

その理由は、中古車販売店は小売業であって、貸金業ではないからです。金銭の貸借から利益を得る事を業とするには、都道府県などに貸金業の登録をしなければなりません。

ちなみに、貸金業として登録するには、純資産が5,000万円以上である事や一定年数以上の貸金業務経験者を有する事などの様々な条件をクリアしなければなりません。

貸金業として登録をしていない中古車販売店が自社ローンに金利を設定して利益を得る事は違法となるため、自社ローンの金利は0%となっているのです。「金利0%」を宣伝文句にしているのは、この事実を逆手に取ったうまいやり方というわけですね。

自社ローン

金利が0%である事がどういった理由であれ、利用者にとっては嬉しい事に違いは有りません。しかし、注意して欲しい事が3つ有ります。

自社ローンの金利に関する注意点

  • 金利分が車両本体価格に含まれている可能性が有る
  • 金利は0%で有っても、月々の支払いを延滞すれば遅延損害金が発生する
  • 保証会社が間に入る場合は高額な保証料を取られる場合も

■金利分が車両本体価格に含まれている可能性が有る
中古車の車両本体価格は、基本的に仕入れや整備などの費用に販売店の利益を上乗せして決められています。どれだけの利益を上乗せするか、またどのような利益を上乗せするかは、販売店の自由です。(参考:中古車販売店の利益

つまり、車両本体価格に自社ローンで設定出来ない金利分が含まれている可能性が有ります。金利が0%だったとしても、支払い総額は金利有りのローンを組んだ場合と同額又はそれ以上の金額になる事も有るんです。

もし、自社ローンで中古車を購入するのなら、必ず他店の似通った条件の車両本体価格と比較するようにして下さい。

■金利は0%でも月々の支払いを延滞すれば遅延損害金が発生する
金利0%の自社ローンでも月々の支払いを延滞すれば、概ね年15%前後の遅延損害金を請求されます。

遅延損害金

また、支払いの延滞を放置しておくと、現車を販売店に引き上げられてしまいます。自社ローンも信販クレジットと同様に返済が終了するまでは、車の所有権は販売店に留保されているためです。

■保証会社が間に入る場合は高額な保証料を取られる場合も
保証料とは、保証人の代わりになってくれる保証会社に支払う費用の事を指します。保証料を支払うのはローン申込者です。

販売店は保証会社をローン申込者との間に入れる事で、ローンの貸し倒れのリスクを回避する事が出来ます。自社ローンにおいても保証会社を利用するケースが有ります。

車と保証

通常の自動車ローンでは、保証料の相場は1%前後なのですが、自社ローンの場合は高額な保証料を取られます。例えば、保証会社「T.L.Assist」では保証料は「10.5%~」となっています。

金利が0%の自社ローンであっても高額な保証料を取られるのなら、高金利の自動車ローンを契約するようなものです。自社ローンを契約する際は、保証料の「有無」と「金額」を必ずチェックするようにしましょう。

【審査基準】ブラックリストに載った事が有っても利用出来る

自社ローンの審査基準はかなり甘いです。以下のような人でも利用する事が出来ます。

  • ブラックリストに載った事が有る人(破産経験者やカードブラック経験者など)
  • 勤続年数が短い人
  • パート・アルバイトの人
  • 年金受給者 等

このような人達は通常の自動車ローンの審査には通り難いのですが、自社ローンの審査には通過する可能性が有ります。

なぜなら、信販会社等の審査を受ける必要がなく、中古車販売店独自の審査基準でローンの審査を行っているからです。

ただし、定期的な収入がないなど、一定の理由で審査に落とされる場合が有ります。誰でも自社ローンの審査に通るわけでは有りません。

借入上限額や頭金などその他の条件

中古車販売店は自社ローンの審査基準を甘くしているので、その分販売代金の貸し倒れのリスクを負う事になります。そのため、借入上限額などに以下のような一定の制限を設けている場合が多いです。

  • 借入上限額・・・低い(50万円~100万円が相場)
  • 頭金・・・多めに用意(フルローンは基本的に不可能)
  • 保証人・・・必要な場合が多い 等

中古車販売店によって異なります。

なお、保証会社を通す自社ローンの場合は、保証人は不要です。

その他自社ローンに関する注意点など

以下、そこまで重要じゃないけれど「自社ローン」を利用するに当たって知っておいて欲しいことを簡単にまとめていきます。

全ての中古車販売店で利用出来るわけではない

自社ローンは中古車販売店で利用出来るのですが、全ての店舗が導入しているわけではありません。

そのため、自社ローンでの購入を絶対条件とする場合は、購入出来る中古車はかなり限られてしまいます。

自社ローンと自社分割の違いは?

結論から言うと「自社ローン」と「自社分割」は表現の違いだけで、どちらも同じ支払い方法を意味します。

これまで説明してきたように「金利0%」で「分割払い」をする事から、「自社分割」という表現を用いる販売店も有るんですね。

車を購入する場面では「ローン」という表現を用いた方が消費者にはしっくりくるので、「自社ローン」と表現している販売店の方が多いです。

【参考】売主の販売店が倒産したら所有権が留保された車はどうなる?

「所有権留保」の話がよく登場するのは、車の買主がローンの支払いを出来なくなる、つまり債務不履行に陥いるシーンです。前述したように、自社ローンの場合は販売店に車を引き上げられてしまうんですよね。

ただ、車の所有権を有している販売店は好きな時に車を引き上げられるわけではありません。あくまで「買主が債務不履行に陥った事」を条件として車を引き上げられるんです。

倒産

では、車の売主が倒産した場合には、所有権が留保された車はどういう取扱いになるのでしょうか?

車を引き上げる事が出来る条件は「買主に債務不履行が有る場合」です。そのため、返済の延滞をしていなければ、車の所有権を有する売主が倒産してしまっても、車を引き上げられる事は有りません。

この場合、残っているローンを返済する事で、車の所有権を取得する事が出来ます。ローンの返済方法に関しては、ローンの借り換えなどで対応していく事になるでしょう。

【まとめ】自社ローンを組むのは有りか無しか

自社ローンは「保証料が非常に高い場合」や「金利0%であっても実際は車体価格に金利分が含まれている場合」などが有るので、必ずしもお得なローンでは有りません。銀行やJA労金、信販会社の自動車ローンを組めるのなら、それらのローンを組む事をオススメします。

自動車ローンの種類

ブラックリストに載っている場合など、一般の自動車ローンを組め無い人は利用する価値は有るでしょう。ただし、今回紹介したような注意点などはしっかりと理解してから利用して下さいね。

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